世界の感染者数は約2,500人! でも、国内はまだゼロ
新型インフルエンザ(H1N1)の感染者は、拡大の一途! 5月7日時点の世界の感染者数は、24か国・地域で合計2,485人に上っています。ただ、日本国内では、感染が疑われる人は相次いでいるものの、感染が確認された人は、今のところゼロ。「疑惑事例」はみな、季節性のインフルエンザと最終診断されており、通常のインフルエンザの流行が、例年以上に長引いている模様……。アメリカでは、感染者の約6割が18歳以下
ところで、新型インフルについてはここへ来て、感染者が若い世代に集中しているという事実が、わかってきました。世界保健機関(WHO)によれば、メキシコやアメリカなど感染が確認されている国の患者は、大半が10代半ばから50歳くらいまで。60歳以上はほとんどいません。また、アメリカの疾病対策センターの発表を見ても、同国内の感染者の約6割が、18歳以下。過半数が10代以下の若い年齢層に集中しており、幼い子どもや高齢者が犠牲になりやすい季節性のインフルエンザとは、逆の特徴が見て取れます。これについてWHOは、「高齢者は、以前に今回の新型インフルエンザウイルスと似たウイルスに感染していた可能性がある」。つまり、高齢層は、何らかの免疫を持っている可能性があるということですね。これが確認できれば、ワクチン開発にも役立つ? いずれにしても、パンデミック(大流行)が目前に迫る中、世界が総力を挙げて、この謎について早期解明に当たる必要がありそうです。【関連サイト】
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