この夏も、体温より高い日が続発! 無情な猛暑に家電も悲鳴を上げている? |
【CONTENTS】
■1ページ…… 家電の火災事故続発で、国は新制度をスタート!
■2ページ…… 家電で相次ぐ事故の実態とは?
■3ページ…… あの「iPod nano」でも事故が多発! こんな「危険信号」に要注意
猛暑の季節、家電の火災事故が続発!
経済産業省が昨年5月から始めた「消費生活用製品の重大製品事故」のまとめによれば、エアコンの事故件数が111件と電気製品の中で最多。一方、扇風機の事故も44件に上っています。中には、製品自体が燃え上がる火災事故以外に、壁や天井などに延焼するケースまで発生。原因は、7月以降の猛暑続きで、古い家電を長時間つけっ放しにする人が増えたことにあると見られています。25度を超える熱帯夜が続けば、エアコン・扇風機なしではとてもしのげない……。「点検制度」「安全表示制度」が来春スタート!
こうした事態を受け、経済産業省は来年4月、指定製品の「点検制度」と「安全表示制度」を開始する予定です。「点検制度」では、標準的な使用期間が終了した後、1~3年の点検期間を設定。利用者に事前通知されると共に、業者には、その依頼に応じた点検作業が義務づけられます。ちなみに、対象製品は、■屋内式ガス瞬間湯沸かし器(都市ガス、またはLPガス=プロパンガス用)
■屋内式ガス風呂釜(同)
■備え付け電気食器洗い機
■浴室用電気乾燥機
など9品目です。
一方、「安全表示制度」は、製造年と標準使用期間、事故に関する注意書きの3項目の表示を義務づけ。その対象になる5品目は、
■扇風機
■エアコン
■換気扇
■電気洗濯機(洗濯乾燥機を除く)
■ブラウン管テレビ
利用する消費者側も、使い方や管理のしかたに注意を払う必要がありそう……。
ところで、巷では実際、どんな製品でどんな事故が起こっている? 経済産業省資料「消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について」から、気になる実態を詳しく探ってみると……