国民栄誉賞の創設者は? 授与基準は?
初めての受賞は、「プロ野球の星」巨人軍・王貞治選手でした。 写真提供:電広堂 |
■国民の幅広い敬愛の対象
■国民に親しみのある分野
■前人未到の業績
■国民的な盛り上がり
これらを基準に、有識者の意見を踏まえて決められます。北島選手の場合、上記4基準は問題なくクリアできそう……。
過去の受賞者は、スポーツ・文化の第一人者!
では、過去の受賞者にはどんな人がいる? 全15人のうち6人を占めるスポーツ関係者の中で、主だった功績を見ると……■プロ野球巨人軍・王貞治(1977年)…… 栄えある第1回受賞! ホームラン世界記録達成が、賞創設のきっかけとなりました
■登山家・植村直己(1984年)…… 世界5大陸最高峰登頂など
■柔道・山下泰裕(1984年)…… 前人未踏の記録達成など
■マラソン・高橋尚子(2000年)…… シドニー五輪マラソンで優勝! 陸上競技で日本人女子選手初の金メダルを獲得
野球に登山、柔道にマラソンと、さまざまなスポーツ分野から選ばれていますね。
一方、スポーツ以外では、
■歌手・美空ひばり(1989年)…… 歌謡曲を通じ、国民に夢と希望を与えた
■漫画家・長谷川町子(1992年)…… 漫画を通じ、戦後の社会に潤いと安らぎを与えた。テレビの長寿番組「サザエさん」は、いまだに高い視聴率を誇っています
■映画監督・黒澤明(1998年)…… 数々の不朽の名作によって国民に深い感動を与え、世界の映画史に輝かしい足跡を残した
※ 内閣府・国民栄誉賞受賞者一覧より。
歌に漫画に映画と、文化人の場合も幅広い分野からが選ばれていますね。受賞のキーワードは、スポーツ・文化での偉業達成と言えそう……。一方で、受賞候補に挙がった人の中には、辞退する人もいます。実は、あの超有名選手も、過去に2度辞退していました……