温暖化問題では、足並みの乱れが目立つ先進国の面々。日本は議長国として、リーダーシップを発揮できる? 写真提供:フリー画像素材EyesPic |
【CONTENTS】
■1ページ…… 「福田ビジョン」効果で、内閣支持率は反転上昇に向かうか?
■2ページ…… 「北海道の湘南」洞爺湖とはどんな街?
■3ページ…… 洞爺湖がサミットの地に選ばれた理由は?
華やかなイベント効果で、内閣支持率は回復する?
日本がホスト国となる洞爺湖サミット=主要国首脳会議は、7月7日~9日まで3日間の日程で開かれます。メンバーは、日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ、ロシアの8ヶ国(G8)とEU(欧州連合)の首脳が参加。このほか、中国、韓国、インド、アフリカ諸国など総勢15ヶ国の首脳も招待され(エジプトは欠席)、にぎやかな国際イベントになりそうです。支持率がジリ貧街道をさまよい続ける福田内閣としては、これを機に何とか失地回復を目指したい……。掛け声だけは勇ましく、肝心の中期目標は先送り……
サミットでは、食料・エネルギー問題やアフリカ支援など、さまざまな議題が話し合われますが、主要テーマは何と言っても地球温暖化対策。これに関し、福田首相は6月9日、「今こそ『低炭素社会』へと大きく舵を切らなければいけない!」と威勢のいい掛け声の下、「福田ビジョン」を発表。その中で、「日本の長期目標として、2050年までにCO2(二酸化炭素)を60~80%削減!」と、大胆な方針を示しています。一方で、注目の中期目標(2020年まで)については試算を示すに留まり、「来年のしかるべき時期に発表したい」と先送り。達成期限が遥か先の長期目標なら、たとえ達成できなくても責任を問われずに済む?ところで、サミット開催で注目を浴びる洞爺湖とは、一体どんな街?