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株式取引の心理に迫る、この格言【心理編】(2ページ目)

株式市場には、古くから伝わる格言やことわざがたくさんあります。投資家の心理の痛いところをつく格言をご紹介します。

執筆者:石原 敬子

欲が一番の強敵

失敗
ああ~、また値下がり?!どうしてうまく行かないの?!
株式投資をする以上は、一番安いところで買って、一番高いところで売りたいと思うのが普通の人間です。しかし、そううまくは行きません。

狙っている銘柄が毎日下がり続けていたとしても、いつ、いくらが最安値なのかは、誰にもわかりません。それを待っているうちに反転して買い逃すこともあります。

逆に、保有銘柄がどんどん上昇している最中に、一番高いところで売りたいと狙っていて、するするっと下げてしまい売り逃すことがあります。

●頭と尻尾はくれてやれ
「魚のおいしい腹のところは食ったんだから、頭と尻尾ぐらいは譲ってあげなよ」という意味です。魚1匹分まるまる自分で食べようと思わないこと。

●強気も弱気も株で儲けられるが、欲張りはダメ
ウォール街の格言です。強気で順張り路線でも利益を出すことは出来ますし、弱気で逆張りを行っても、利益を出すことは可能です。しかし、欲を出しすぎてはうまく行きません。

●天井を売らず底を買わず
江戸時代の米相場の教えからきています。最高値で売ろうとか、最安値で買おうなどと思わないこと、という意味です。却って失敗します。最高値で売るというのは、それと同時にリスクも高まっています。同様に、最安値で買うというのも、リスクが高い取引なのです。

●バラを切るごとく売るべし
開ききったバラの花の寿命は短いものです。つぼみのうちに切って花束にするバラの花のように、株式も一番の天井になる前に、売っておきましょういうことです。

これらの格言に共通しているのは、欲を張らない、無理をしないということ。程ほどのところで取引ができれば、それで十分ではありませんか。

とはいえ、人間ですから、儲けたいのはヤマヤマ。欲張らないといわれても難しいものです。

ではどうしたら欲をセーブしながら上手に投資ができるのでしょう?さっそく次のページへ!
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