【CONTENTS】
野球が盛んなのはやはりアメリカ(1P目)
北米女子野球リーグ(NAWBL)(1P目)
かつてあった女子プロリーグ、全米女子プロ野球リーグ(2P目)
戦後の衰退、そして廃止へ(2P目)
やっぱりアメリカは野球が盛ん
野球は世界的に見ると、サッカーと比べて競技人口がかなり少ないのが現状です。サッカーのワールドカップは予選も含めると100ヶ国以上が参加していますが、野球のWBCは16ヶ国のみ。そしてごく最近始まったばかり。そのような事情のため、女子野球リーグが存在しているあるいは過去にあった国も、かなり限られています。日本以外で野球が盛んな国といえば、やはりメジャーリーグがあるアメリカでしょう。そのため女子野球リーグも、アメリカならいくつかの例が見つかります。
北米女子野球リーグ(NAWBL)
アメリカ、マサチューセッツ州の地図。北米女子野球リーグの試合は、マサチューセッツにあるフレイザー・フィールドで行われる |
北米女子野球リーグは、2008年はアウトローズ、レイブンス、シーホークスの3球団が所属していました。そして6月から8月にかけての3ヶ月間に、全部で18試合を実施。その結果、レイブンスが2008年の優勝チームになっています。
もともと北米女子野球リーグは、2003年に独立リーグの野球チームであるノースショアー・スピリットのオーナー、ニック・ロパルドという人物によって設立されました。
発足当時は現在の3チームの他に、セインツというチームを含めた計4チームが存在。試合は主に、マサチューセッツ州にあるフレイザー・フィールド球場で行われています。ただし、2006年と07年は事情により、ニューハンプシャー州のホルマン・スタジアムに移動していました。
選手の年齢層はまちまちで、10代の学生選手から40代にかかっている選手までが一緒にプレーしています。今のところは夏の短い期間に試合が行われているだけなので、他の仕事もしつつこの時期だけ集まって試合をするという感じでしょう。
リーグの名前に「北米」とあるのは、おそらく将来的にはカナダも含めて広く北米大陸全体に拡大していく構想があるためと考えられます。
→次ページ。かつては、女子プロ野球リーグがあったそうです。