【CONTENTS】
自爆テロ事件の概要(1P目)
事件の影響―サッカーの試合が中止(1P目)
事件の裏にいるテロ組織(2P目)
捜査の進展は……?(2P目)
ジェマ・イスラミアとはどんな組織?(3P目)
自爆テロ事件の概要
インドネシアの地図。自爆テロは首都のジャカルタで起こった。 |
爆発は現地時間の午前7時40分(日本時間の午前9時40分)頃に立て続けに各ホテルのレストランで起こったので、レストランで朝食を取っている観光客を狙ったものと思われます。
現在までのところ、これらのテロによる死者は9名、負傷者は57名と発表されています。日本人の犠牲者は出ていませんが、日系インドネシア人の女性が1人、負傷しています。なお、死者9名の中には、2人の自爆テロ犯も含まれていると考えられています。
事件の影響―サッカーの試合が中止
これだけ大きなテロ事件が起こったので、その影響はインドネシアのいろいろな面で出ています。イギリスのプロサッカーリーグであるプレミアリーグの人気チーム・マンチェスター・ユナイテッドは、インドネシアに遠征して、7月20日にインドネシアのオールスターチームと試合を行う予定でした。しかしこの遠征は、テロのため中止となっています。インドネシアの大きな産業である、観光業への影響も甚大です。インドネシアにはバリ島という大きな観光地があり、去年は年間で190万人の外国人観光客がバリ島を訪問したと言われています。
しかしテロの影響で、日本や欧米などからの観光客が、バリ島への旅行をキャンセルするケースが相次いでいます。バリの観光業関係者は、バリ島旅行への信頼を回復するために、警察や当局に早く治安を改善して欲しいと願っています。
→次ページ。このテロの裏には、ある組織がいると言われています。