ピアノの大音量もかき消す防音室の威力
自宅で音楽を楽しむとき、どんな聴き方をしていますか? 最近では、DVDやミニシアターなどのAV機器が普及しているので、室内をシアタールーム風にして、映画や音楽を楽しんでいる人もいるでしょう。でも、一戸建てならまだしも、マンションだと近隣の住戸に気兼ねして、音量を絞って聴いているケースも少なくないのでは?あるいは子どものためにピアノを買っても、練習はもっぱらヘッドホンを使っているかもしれません。「思い切りピアノを生で弾きたい」「大音量で映画を楽しみたい」と、日々フラストレーションを溜め込んでいませんか?
そんな音楽好きの思いに応えてくれるマンションが、練馬に登場するそうです。
東京都では初の全戸防音室付きとなる、その名も「(仮称)ミュージション桜台」(分譲会社/リブラン)。現地での販売に先立ち、このほど期間限定で防音室の体感ルームが開設されたので、さっそく“体感”してきました。
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青山に開設された体感ルーム。「なぜ青山に?」と思うかもしれませんが、なにしろ音楽関係の企業や事務所が多いのがその理由だそうです。そう言えば道行く人はギョーカイ関係者が多そう。なお、体感ルームはすでに閉鎖されて今はありません。
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防音室の中では自動ピアノが大音量で演奏され、会話も聞き取れないほど。ところが部屋の外に出てドアを閉めるとピタリと音が聞こえなくなりました。青山通りに面していて通りが賑やかなせいもあると思いますが、ドアに耳を近づけてようやくピアノの音が小さく聞こえる程度。数字で言うと、90db(デシベル)ほどのピアノの音が、部屋の外ではささやき声ほどの30dbぐらいに下がるそうです。つまり遮音性能が60dbというわけで、これはプロが使う本格的な防音室と変わらないレベルとか。
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防音室のドアはこの厚さ。実際の住戸内もこれと同様のドアが付けられるそうです。ちなみに遮音性能60dbというのは隣戸との戸境壁や上下階との床の性能の話。室内のドアは30db程度の遮音性能になりますが、家族の弾くピアノの音なら多少は聞こえても適度なBGMになるという感じでしょうか。 |