ロビイストを規制・排除しようとするオバマ新大統領
アメリカでロビイストとして仕事をした日本人女性・岸田治子さん著の書籍『ロビイストからの警告』 |
すでにオバマ政権への政権移行チームは11月にロビー活動を規制するための倫理規定を発表しており、その内容は(1)ロビイストから政治家への献金・贈与の禁止、(2)過去1年間にロビー活動に従事した人物が関連分野の政策決定に関与することへの禁止、(3)政権移行業務に従事した後、新政権に対して関連分野のロビー活動を行うことの1年間禁止、などとなっています。
実際にオバマ氏は、選挙戦中も個人からの献金の割合が高かったとされています。アメリカでは選挙に立候補している候補者に対してネット経由で誰でも献金が可能で、申し込めばクレジットカードで決済されます。
オバマ氏は選挙戦中に約3億ドル(約280億円)の献金を受け取りましたが、その95%以上が個人からのものでした。ロビイストからの献金は受けないという姿勢を貫いたと言えます。
その一方で、ロビイストの活動は別のところでは非常に盛んに行われていました。2008年の8月末にはオバマ氏の所属する民主党全国大会がコロラド州のデンバーで開かれましたが、その当時デンバーには全米から数千人のロビイストが集まって、パーティーが1200回以上も開かれたと言われています。
このようにオバマ氏個人はともかく、アメリカの政界全体ではロビイストは非常に根深く存在しています。オバマ新大統領が就任した後、どのようにロビイストを規制していくかは注目されるところです。
参考サイト
Washintonian(2007/6/1)時事通信(2008/11/12)
産経ニュース(2008/8/28)
マイコミジャーナル(2008/7/28)
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