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均等法は女性の仕事を増やした?(2ページ目)

男女雇用機会均等法(以下、均等法)の制定から20年、私たちを取り巻く環境はどう変わったのでしょうか。調査を元に分析します。

執筆者:石原 敬子


少子化対策、本当に取り組んでいる?

また、このアンケートから聞こえてくる女性の声は、「子育てしつつ働きやすい社会にして欲しい」というもの。世の流れが、少子化問題によって「子どもを産め」圧力が強くなっている割には、社会制度や意識が整っていないことが伺えます。その証拠に、働きたいと思う企業は「女性が働きやすい会社」を挙げ、手本にしたい女性は、仕事と家庭を素敵にこなしている女性の名が挙がっているのです。

仕事の上で、男女差別を感じているという女性は、なんと7割。「子どもを産んだら働けない。結婚しても子どもは産まない」「女がほんとうに仕事をしたいなら結婚しないほうが自由」などの声が多く、結婚・出産を選ぶか仕事を選ぶか、の岐路に立たされている姿が浮き彫りになりました。

さらに、男女格差を感じているのは仕事上だけでなく、家庭の中でも夫に家事や子育てを手伝って欲しいと思いつつも、言い出せずにいる女性の姿も見え隠れします。最後に印象的だったのは、家事も子育ても、夫にも分担して欲しい、家計の補助的でも働きたい、という声(グラフ2)。「働くなら仕事をやめろ」という男女差別がいまだ残る中、ギャップを抱えつつも日々会社の顔と母の顔を何とか使い分けてがんばっている姿が目に浮かぶようなアンケートでした。

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働く女性に対するアンケート」(「読売ウイークリー」「gooリサーチ」)

【関連サイト】
少子化・高齢化・人口問題

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