国連の安全保障理事会(安保理)において、日本が非常任理事国として10回目の当選を果たしました。当選10回は加盟国の中でも最多ということですが、日本の念願である常任理事国入りは果たしていません。

【CONTENTS】
国連安保理の機能(1P目)
日本はお金をたくさん出しているのに……(2P目)
進まない安保理改革(2P目)

国連安保理の機能

安保理は、国連の機関の中でも最重要と言われるものです。ここで国際社会の声を反映する国連決議が採択されたり、国連軍の出動が決定されることになります。

安保理で議決権を持つのは、国連加盟国の中でも、常任理事国の5カ国と、非常任理事国の10カ国だけです。現在常任理事国になっているのは、アメリカ、イギリス、フランス、中国、ロシアの5カ国です。この5カ国については、ソ連がロシアに替わったり、中華民国が現在の中華人民共和国になるなど、政体そのものの変更があった場合を除いて、国連設立以来変わっていません。

一方で非常任理事国・10カ国の任期は2年で、1年ごとに半分の5カ国が改選されます。この10カ国には、地域ごとに決まった数が割り当てられています。その内訳は、アジア2、アフリカ3、中南米2、西ヨーロッパやオセアニア2、東ヨーロッパ1となっています。日本は2008年末で任期が切れるインドネシアに代わって、2009年と10年に非常任理事国になります。

安保理で決議が可決されるためには、15カ国中9カ国の賛成票が必要とされます。賛成票については、常任理事国でも非常任理事国でも同じ1票になりますが、常任理事国には拒否権があります。

ある決議案に対して、常任理事国5カ国のうち1カ国でも「ノー」と拒否をすれば、その決議案は廃案になります。これが、常任理事国と非常任理事国の違いです。
<国連安保理の参加国と、それぞれの権限>
国連安保理の参加国と、それぞれの権限
その他の国も、安保理に参加することだけはできる。


今回日本は、イランと非常任理事国の枠を争いました。そして得票数は、日本158票対イラン32票と、圧倒的に日本の方が多かったようです。