2ページ目 【勝敗を決める27の「一人区」の開票状況を要チェック!】
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【勝敗を決める27の「一人区」の開票状況を要チェック!】
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当落状況のチェック、これは基本
そして、開票が始まり、実際の当落状況がわかるようになります。ここが一番大事な見ものですね。開票率0%でいきなり当選確実がでる候補者もいます。これは、出口調査で誤差の範囲内を大きく突き抜けて、たくさん得票した候補者にでます。
また、開票状況で2位なのに、当選確実がでる場合もあります。やはり出口調査の動向を見て、今開票結果が出ているのはその候補者の不利な地区の開票状況である。不利とはいえ、出口調査と同じ結果が出ている。
こういう場合、全体的に出口調査で1位をとっていれば、当選確実が出たりするわけです。
もちろん、接戦のところはなかなか当落がわかりません。各選挙区の出口調査の結果が紹介されると思いますが、1位と2位の差が5%未満だったら、これは誤差の範囲内。どうなるかわからないと思って下さい。
いちばん当落判明が大変なのが比例区
ご存じのとおリ、前回の参院選から比例代表区は「非拘束名簿式」になっています。え、わからない? そんな方は、こちらの過去記事「非拘束名簿式比例代表制って?」をお読みください。とりあえず、政党の獲得議席を確定させてから、個人の当落を決めるわけです。接戦になれば、個人の当落の最終集計は深夜にまでおよぶでしょう。
わたしは、政党の獲得議席がわかれば、個人の当落までは気にせず、寝て次の日の選挙特番特別紙面になっている新聞を待ちます。今回は注目のタレント候補もあまりいませんし、まあそこまで血眼になって見る必要もないのではないでしょうか?
勝敗を決める一人区の開票状況は特に注目!
今度の選挙、はっきりいって激戦です。おそらく比例代表はある程度の差こそ付け、自民・民主がほぼ1:1の割合で獲得するでしょう。18ある複数当選する選挙区も、自民(または公明)・民主の候補がそれぞれ仲良く当選。あとは、他の小政党、無所属候補がどこまで割って入れるかが話題になるでしょう。
というわけで、比例代表区や複数当選区では差がつきません。したがって、今回の選挙の勝敗をきめるのは、一人区、つまり一人しか当選しない選挙区です。
これが27あります。しかも、自民VS民主となっている選挙区は26。この一人区を、自民・民主どちらがより制するかで、参院選の勝敗は決まります。
1人区は、事実上の小選挙区。どんなに接戦であっても、一票でも相手を上回れば、当選します。反対に一票でも下回れば落選。まさに激選区。自民・民主が大接戦を繰り広げている中、その激戦度は加速しています。
この1人区ではたして自民・民主どちらが多くの議席を獲得することができるのか。これで勝敗が決まります。しっかり、一人区の開票状況をみておくことにしましょう。