社会ニュース/よくわかる経済

検証!小泉政権と株価のターニングポイント(2ページ目)

株式市場は小泉首相就任時のTOPIXを回復、日経平均ではあと一歩。どうやらそのあたりには壁ができているようです。小泉政権の足跡と、株価の関係を振り返ってみましょう。

執筆者:石原 敬子


【6】首相、国会施政方針演説「改革なくして成長なし」
943.51(2002年2月4日) 

IT関連株が業績悪や米国株価の下げを嫌気して下落、銀行株が株式評価損を懸念して下落。金融システム不安が漂う時期でした。

【7】日銀、長期国債の買い入れ額を月1兆円に増額
1013.17(2002年2月28日)

株式保有機構による2兆円の準備金での銀行等保有株式買い取り、日本証券金融に貸株料金の引き上げを要請してカラ売り抑制策、不良債権処理促進のために整理回収機構(RCC)に政府保証付き借り入れの活用、日銀に長期国債の買い入れ額を月1兆円に増額するよう要請、などの金融システム不安の解消のため、あらゆる手を打った月、2002年2月。

【8】ムーディーズ、日本国債をAa3からA2に格下げ
1120.08(2002年5月31日)

直後の株式市場は反応薄でした。その後、五月雨式に続く売り物で約9ヶ月間、ほぼ下げ続けることに・・・。

【9】福井日銀総裁就任
807.48(2003年3月20日)

世界デフレ懸念が台頭する中、福井総裁が就任。株式市場の先行きも悲観的な真っ最中でしたが、その後の巧みな政策で、TOPIXは反転し上昇へ。

次のページでは、バブル後最安値を迎えてしまいます・・・。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます