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聖火リレー・国際ルートの裏(2ページ目)

世界のさまざまな国を周る聖火リレーの国際ルートは、前回の2004年アテネ五輪から始まったものでした。これは一体何を目的としているのでしょうか?

執筆者:鳥羽 賢

スポンサーには逆らえなかったIOC

<国内ルートスケジュール(1)>
国内ルートスケジュール(1)
出展:北京五輪聖火リレー公式サイト


<国内ルートスケジュール(2)>
国内ルートスケジュール(2)
出展:北京五輪聖火リレー公式サイト


<国内ルートスケジュール(3)>
国内ルートスケジュール(3)
出展:北京五輪聖火リレー公式サイト
アテネでの成功に気をよくしたIOC(国際五輪委員会)は、北京五輪でも国際ルートを実行する案を検討し始めました。

今回の国際ルートの実行は、IOCよりも北京五輪組織委員会(BOCOG)やスポンサーが熱心であったと言われています。中国は北京五輪の成功に国家の威信をかけていて、あらゆる面でこれまでの五輪を上回るものしようという意図がありました。そのために聖火リレーも、史上最長距離のリレーにしようとしたのです。今年3月以前の大きな問題が存在していない時点では、IOCも特にそれに反対する理由はありませんでした。

今年の聖火リレーのスポンサー企業は、コカ・コーラ、韓国の電子機器メーカーである三星、中国のコンピューターメーカー・レノボの3社です。スポンサー企業は、アテネ五輪における国際ルートの成功を知っているので、北京五輪ではさらなる大成功を期待していました。

→次ページ。今回の国際ルートに対する海外メディアの報道は……?
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