昨年夏以来、サブプライム問題が世界経済全体、そして金融市場に影を落としていますが、そのサブプライム問題から派生したもう1つの問題が現在拡大しています。それは「モノライン問題」です。ではモノラインとは何でしょうか?

【CONTENTS】
金融商品の保険会社が「モノライン」(1P目)
サブプライム問題表面化で、モノラインの業績が悪化(2P目)
そして格下げによってさらに事態は悪化も(2P目)
さまざまな企業や個人が救済を申し出(3P目)

金融商品の保険会社が「モノライン」

<モノラインビジネスの仕組み>
モノラインビジネスの仕組み
自治体や金融機関が保険料を支払い、モノラインは不履行になった場合に元利を保証する。
「モノライン」とは、一言で言えば金融商品の元利払いを保証するための、主にアメリカに多い保険会社です。言ってしまえば、日本の生命保険や損害保険会社と同業種なのです。実際に日本でも損害保険会社の一部は、同様の金融商品元利保証業務を行っています。

一般の保険会社が自動車保険や火災保険などいろいろな保険を扱って「マルチライン(複数)」と呼ばれているのに対し、「モノライン」の保険会社は金融商品だけを対象にしているので「モノライン(単一)」と呼ばれています。

モノラインは、地方自治体が発行する債券である地方債や、金融機関が開発・販売する各種金融商品の保証が主な業務です。顧客である地方自治体や金融機関から保険料を受け取り、元利の支払いが難しくなった場合に、モノライン企業がその支払いを保証します。

世界市場でのモノラインは現在大手4社がアメリカ市場のシェアの90%を占めていると言われています。その4社とは、Ambac(アンバック)、MBIA、FGIC、FSAの4社です。

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