最近アメリカで頻繁に議論されているのが、サブプライムローンの問題です。「サブプライムローン」とは、日本人にはあまり聞き慣れなく、最近になってようやくマスコミも取り上げるようになった言葉です。これはどういう問題なのでしょうか?

【CONTENTS】
「サブプライム」の意味(1P目)
サブプライムローン市場は住宅ローン全体の13%(1P目)
不良債権化するサブプライムローン(2P目)
サブプライムローン問題は米経済にどう影響する?(2P目)

「サブプライム」の意味

ドル札
所得の高い層は普通の住宅ローンを組めるのだが…
「サブプライムローン」という言葉は、「サブプライム」と「ローン」という2つの言葉がくっついてできた物です。「ローン」はすでに皆様ご存知のように、住宅ローンや自動車ローンなど、ローン一般を指します。では「サブプライム」とは何でしょうか?

「サブプライム」とは、低所得や破産歴などのために信用度の低くなっている一般市民のことです。その市民層を「サブプライム層」と呼び、アメリカ人全体の25%を占めていると言われています。サブプライム層に入らない、つまり信用度が平均以上の層を「プライム層」と呼びます。

つまり「サブプライムローン」とは、これらのサブプライム層に対して行われるローン、主に住宅ローンのことです。サブプライム層は、信用度が低いため、普通の銀行などでは住宅ローンを組ませてもらえません。そこで、サブプライム層へのローン業務を専門に行っている企業に頼ることになります。

サブプライムローン市場は住宅ローン全体の13%

サブプライム層という普通のローンが組めない人たちにお金を融資する企業は、日本で言えばサラ金のようなものと言ってもいいのかもしれません。ただサラ金と違うのは、住宅ローンなどかなりまとまったお金を融資している点です。

ここで特筆すべきなのは、サブプライムローンは普通の住宅ローンよりも金利が高いという点です。つまり貸し手側としては、ハイリスクな層に融資をしているので、その分高い金利を取らないと割に合わないということなのです。

現在のところ、サブプライムローンの市場規模は、住宅ローン全体の13%程度と言われています。その数字だけ見ると大きくはないのですが、それでも金融システムにとって大事な「信用」を崩してしまうこともありうるのです。

→次のページで最近になって突然この問題が浮上してきた理由をお話します。