アメリカでは子供にも拡がるうつ病
アメリカ人というと、「陽気」「明るい」などのイメージがあり、うつ病とは縁がなさそうにも思える人たちですが、実はアメリカでもうつ病はたくさんの人を蝕んでいます。アメリカでは年間で成人の9.5%、約2000万人がうつ病にかかっていると言われています。そしてアメリカ国内で処方される薬として最も多いのが、抗うつ剤であるというデータがありますので、うつ病の深刻さがうかがえるでしょう。
そして全米保健統計センターの報告では、1994年から2003年までの10年間で、アメリカの子供たちで躁うつ病と診断された数がなんと40倍にも増えたという結果が出ています。1994年には2万人程度であったものが、2003年には80万人にも増えたのです。
また人口10万人あたりに直しても、1994年には25人であったものが、2003年には約1000人に増えています。これは診断の方法が変わったからだという意見もありますが、それにしても驚くべき増加です。アメリカ社会には一体何が起こったのでしょうか?
アメリカでは抗うつ剤の新薬も多く出回っているが……
アメリカのSSRIについて詳しく述べられている書籍『抗うつ薬の功罪―SSRI論争と訴訟』 |
日本人は「真面目」「責任感が強い」という性格から、うつ病にかかりやすいなどとも言われています。しかしうつ病は決して日本人だけの問題ではなく、世界のどの人種でも深刻な病気であることがわかりました。うつ病について正しい知識を持ち、自分や身近な人がかかったら早期の発見・治療をするようにしたいものです。
参考サイト
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