うつ病は日本だけではなく、世界的に深刻な問題となっている病気です。WHO(世界保健機構)は、世界のうつ病事情についてさまざまな調査を行っています。そしてその結果を見ると、うつ病が私たちの思っている以上に世界に広く存在していることがわかります。

【CONTENTS】
世界のうつ病の現状(1P目)
障害調整生命年(DALY)の主要因となるうつ病(2P目)
アメリカでは子供にも拡がるうつ病(3P目)
アメリカでは抗うつ剤の新薬も多く出回っているが……(3P目)

世界のうつ病の現状

書籍『「うつ」をやめれば、楽になる』
アメリカの著名な精神科医が書いた書籍『「うつ」をやめれば、楽になる』
うつ病は人種や国籍を問わず、世界全体に存在しています。WHOの統計では、世界のうつ病患者の数は約1億2000万人とされています。しかしその中でしっかりとした治療を受けられているのは、25%以下にしかすぎません。

また生涯で1度はうつ病を患ってしまうリスクを持った人の割合は、人類全体の8~20%という数字になっています。平均しても10人に1人以上は、うつ病になる可能性を持っていることになります。

年齢的には20歳から40歳程度がうつ病となる可能性が高く、性別では女性の方が男性よりもややうつ病の可能性が高いという結果が出ています。また人種や国籍は、うつ病の発生率にはあまり影響していません。

また、既婚者よりも未婚者の方がうつ病にかかりやすいと言われています。そして未婚者の中でも、離婚などで配偶者と別れた人たちは、かなりうつ病のリスクが高まるという調査結果になっています。

→次ページでは、うつ病によって失われている命の年数を計るための、障害調整生命年という指標をご紹介します。