株式公開・M&Aの件数増で、日本人の100人に1人は富裕層!
日本のセレブは、半数近くが東京に居住。富裕層もやはり「一極集中」! 写真提供:東京発フリー写真素材集 |
では、富裕層が増えた要因はいったい何? 上記レポートでは、景気拡大のほか、株式の新規公開(IPO)やM&Aの積極化が挙げられています。たしかに、2006年の日本企業のM&A件数は2,775件と、史上最高を記録。また、株式公開件数も155件と、2000年の157件に次ぐ実績を誇っています。戦後最長の景気拡大が続く中、新興企業の台頭と企業再編の活発化が富裕層の拡大をもたらしたと、言えそうですね。
年間所得2,000万円超のセレブは、15年で倍増!
一方、時系列の変化を見ると、富裕層の目覚しい成長ぶりが浮き上がってきます。第一生命経済研究所の経済関連レポート「富裕層ビジネスは10兆円の消費市場」によれば、年間所得2,000万円超の人の数が、1990年~2005年の15年間でなんと1.9倍へと倍増! その消費総額は、2006年の推計でなんと10.4兆円! これは、全国民が1年間に負担する消費税総額に匹敵する規模で、2002年の約8兆円から4年間で30%増となっています。昨今の好景気は、庶民にとり「実感に乏しい!」というのが正直なところですが、セレブたちは、確実にその恩恵を享受している模様……。
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