根強い円キャリー需要

札束
日本円はキャリートレードの需要が高い。
前ページの中国の主張が正しいかどうか確かめるためには、円キャリーを行っているヘッジファンドに「あなたは今回の日銀利上げで、円キャリーを解消しましたか?」などとアンケートでも取るしかないでしょう。

しかし1つだけ言えることは、円キャリートレードというものが、すでに世界の金融市場を動かすほど規模が拡大しているということです。実は今回のようなことは、すでに1998年にも起こっているのです。

1998年前半、その数年前から続く円キャリートレードの拡大によって、円安が進行し、各国の株式市場は上昇していました(ただし日本株だけは、バブル崩壊の後遺症のため上がらず)。為替レートは、1998年7月のピークには1ドル=147円まで円安になっています。

それが1998年の7月に、あるヘッジファンドの破綻をきっかけとして、一気に崩れだしたのです。世界の株式は数ヶ月間下落し、そして為替レートもそれまでの円安トレンドから一転、大きく円高方向に走り出しました。その年の暮れには、あっという間に1ドル=110円まで円高になっています。この時の様子は、2007年の株安と実に似ていると思いませんか?

この話から見えることは、一度痛い目を見ても、ヘッジファンドはまたチャンスがあれば円キャリーに走るという事実です。今回の株安で円キャリーがしばらく沈静化しても、また数年経ったら始まってしまうでしょう。それは日本の低金利がなくならない限り、変わらないのです。


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