文章:石原 敬子(All About「よくわかる経済」旧ガイド)
ニュースで耳にするけれど、説明できないあの言葉。なんとなく分かるけれど、ちゃんと知っておきたいあの言葉。
コッソリ学んで、日ごろの会話にさりげなく使ってみると、あなたのセンスがキラリと光るかも。
社会人の常識!?いまさら聞けない経済用語シリーズでは、そんな言葉の解説をお届けします。
第4回はマネーサプライ(通貨供給量)です。

★マネーサプライとは?
★マネーサプライは、いろいろある
★いろいろあるといったけど、代表的な指標は?
★マネーサプライと景気の関係は?
★投資家はどのように活用する?


2003年度のマネーサプライ(通貨供給量)の伸びが前年度比1.7%増となり、2002年度の前年度比2.9%増から伸び率が縮小しました。日銀はせっせとお金を世の中に出しつづけていたのですが、企業や家計に回るお金の伸び(増え方)は鈍くなった、という2003年度でした。
今回は、このマネーサプライについて学んでみましょう。

マネーサプライとは?

マネーサプライとは、実際の世の中の経済に出回っているお金の量のことで通貨供給量ともいいます。
毎月、日本銀行が調査をして発表をしています。中央銀行を含む、金融部門全体から経済に対して供給される通貨の量で、一般の事業会社や個人、地方公共団体などが保有するお金の量を示しています。
国や金融機関が持っている現金は除きます。

マネーサプライにおいて重要なのは、伸び率

インフレの指標としては、マネーサプライの絶対値よりも、対前年同月比の伸び率が問題です。
日銀当局は伸び率を監視しています。
伸び率の増加は、世の中に出されている資金が増えたことになります。
この資金がモノに向かうことによって、モノに対するニーズの高まりの結果、物価は上昇し、インフレを招くことになります。
その増加率は、経済活動がいかに活発に行われているか、またこれから行われようとしているのかに密接な関係があります。
そのため、この指標を景気の先行指数ととらえるエコノミストも少なくありません。
金融政策の効果を計る指標となっています。日銀にとってもインフレに関する最大の関心となる指標ともいえます。

マネーサプライは、いろいろある

マネーサプライとひとことで言っても、いろいろな指標があります。
「お金」という定義の範囲をどこまで広げるかで、指標の種類が違うのです。
マネーサプライには、お札や硬貨といった現金だけではなく、預金なども含まれます。
なぜならば、実際の経済では、銀行に預けられているお金は現金と同じくらい活用されていて、現金の何倍かの量の預金残高が存在しているからです。
そのことは、経済にも大きな影響を与えていて、無視できない数字です。
例えば、電話、電気、ガスといった公共料金なども、預金からの口座自動引き落としにより、お金として十分に機能していることなどが一例として挙げられます。

「お金」の範囲について、次のページで詳しく説明します。