過去最悪! 上半期の「出会い系サイト」事件、ナント28%も増加!
猛暑続きで、まさに夏真っ盛り! こんな開放的な季節は、エビちゃん風のモテカワ・カノジョとの「ひと夏の出会い」で、身もココロもメラメラ燃え上がりたいナ~ ちょっと待って! その「出会い方」、超ヤバクナイ?警察庁が8月に公表した統計によると、今年上半期の「出会い系サイト」事件の検挙件数(容疑者を特定し、必要な捜査を遂げた事件数)は909件。昨年同期の710件から、ナント28%もアップ! 統計を取り始めた2001年以降で、最多を記録しました。
あっ、そう言えば、7月26日に熊本県内で24歳の女性が殺された事件で、3日後に逮捕された風俗店従業員(26歳)も、殺害を自供する中「出会い系」を通じて会う約束をしたと供述。また、8月3日、大阪府内のマンションなどでの女性連続監禁事件で逮捕された無職の男(42歳)も、女性と知り合うのに、「出会い系」を利用していたらしい。
統計はヤッパリ、現実を物語る……。
「出会い系サイト」絡みの事件は、数年前から増え始め、2002年には年間1,731件と、前年の888件から倍増! 児童(18歳未満)が犯罪に巻き込まれるケースが多い状況を受け、2003年、「出会い系サイト」を通じて「援助交際」などを求めることを禁止する、「出会い系サイト規制法」ができました。
その効果か、翌年は検挙件数が1,582件(年間)へと10%ほど減少。でも、ホッとしたのも束の間! 今年は、上半期だけで既に900件を超え、このまま行くと、年間でも過去最悪の件数を記録しそう……。
児童ポルノと詐欺が、約2.6倍へと大幅アップ! 件数では、児童買春がダントツ!
※ 2006年1~6月の集計。 警察庁「平成18年上半期におけるいわゆる『出会い系サイト』に関係した事件の検挙状況について」より作成 |
では一体、どんな犯罪が増えているの? 上の表を見ると、児童ポルノと詐欺が、昨年比157.1%増の大幅アップ!(オレンジ色) 次いで、殺人・強姦・強制ワイセツ等の重要犯罪が同30.6%(緑色)、児童買春が22.1%(黄色)の増加となっています。ただ、件数で見ると、児童買春が365件と総件数909件の40%以上を占め、独走態勢!
児童ポルノの高いアップ率を考え合わせると、ヤッパリ、児童が犯罪のターゲットにされている?
そこで、被害者の内訳をウォッチング! 全体数719人のうち、
■児童…… 610人=全体の84.8%
■女性…… 672人=同93.5%
ヤッパリ、オトナより児童、そして、男女別では女性が「狙い撃ち」にされている!
アレ? よく見ると、男女間に大きなカクサを発見!
■男性被害者…… 成人が全体の93.6%
■女性被害者…… 児童が同90.5%
つまり、男性はほとんどの場合、オトナが被害者になっているのに対し、女性は逆に、18歳未満が被害に遭っているということ。「オトナの男性」と「女のコ」のカップルが、超キケン?!
ところで、「出会い系」事件の被害者は、一体どんな手口で犯罪に巻き込まれるの? もしかして、明日は我が身?! 実は、男の「スケベゴコロ」につけ込む、超悪ど~い手口が横行しているのデス! それは…… → 次のページへ