日本人に身近な航空会社は2社
タイは観光地としてよく知られている |
高麗航空は、北朝鮮の国営航空会社です。北朝鮮は他国との交流が少なく、航空技術やサービスの面でもEUが信頼できるだけの質を維持していません。飛行機の機体も、旧ソ連製の老朽化したものをまだ使用していると言われています。なので今回「飛行禁止リスト」に入ったのでしょう。
一方タイのプーケット航空はどうでしょうか?タイは日本にもヨーロッパにも友好的な国ですし、日本人や欧米人の観光地としてもよく知られています。タイの代表的な航空会社であるタイ国際航空は、質のいいサービスで先進国の旅行者もよく利用しています。ではなぜ、プーケット航空が危ない航空会社リストに入ってしまったのでしょうか?
ずさんさから経営難になったプーケット航空
プーケット航空は比較的最近に設立された航空会社で、2001年から営業を開始しました。バンコクを拠点に最初はロンドンやパリにも就航していて、他のタイ航空会社とも競争をするつもりでした。しかし、プーケット航空は経営がずさんでした。まず機体は古く、メンテナンスにも注意を払っていません。遅延も頻発していました。オーバーランも多くありました。そのために乗客は増えず、赤字だけが拡大していきました。2006年3月現在の累積債務は、5億バーツ(約15億円)以上と言われています。
開業して2,3年間で経営が苦しくなってきたプーケット航空にさらに追いうちをかけたのが、2004年の大津波です。これによって東南アジア地域への観光客が激減し、プーケット航空はさらに経営が苦しくなっていきます。
→さらに前代未聞の事件がプーケット航空に起こります