2.産出国の生産能力の停滞

先進国は産油国に増産の可能性を問い合わせている
産油国が大きな増産をする可能性は低い
主要な原油産出国であるOPEC(石油輸出国機構)諸国の産出量は伸びていません。この原因としては、80年代から90年代にかけて原油がとても安かったことが挙げられます。原油が安くて十分供給されていたので、それ以上生産を増やす必要はないと産出国が判断したためです。

現在の原油高を解消するために生産を増やせればよいのですが、なかなかそうもいきません。というのも、有力な産油国であるイラクで政情が不安定な状態が続いているからです。テロリストによる石油関連施設破壊なども起こっており、政情の安定なしでの増産はリスクが高すぎるのです。

しかし2月7日、世界最大の産油国であるサウジアラビアが、今後5年間で石油精製能力を5割増強すると発表しました。またアメリカ、中国、韓国なども石油の増産を発表しています。

これらが実行されれば、今後少しは原油事情も改善されるでしょう。ただ中東の情勢は不安定であり、決して予断を許しません。アメリカがイランを攻撃したりしたら、また原油価格は高騰することになります。

3.ハリケーンの被害

去年の夏にアメリカを連続して襲った超大型ハリケーンカトリーナリタ。この2つによって、メキシコ湾岸の製油所が大きな被害を受けました。ハリケーン上陸直後は、アメリカ全体の25%の生産が停止したとされています。

しかし現在では被害にあった製油所もかなり生産を再開していて、その影響はあまり残っていません。この要因については2006年はあまり関係ないでしょう。

→さらに原油価格上昇要因の4を見てみましょう。