『甲虫王者ムシキング スーパーバトルムービー ~闇の改造甲虫~』の舞台は、森の奥深くにある、妖精と虫たちの楽園。しかし、その楽園の平和を乱す闇の妖精の魔の手が、ムシキングたちに迫ってくる! 楽園の平和を守るために立ち上がった妖精や虫たちは……。この続きの大迫力の顛末は、是非、スクリーンで確認を!
そして今回は、3月21日(水・祝)の公開まで待てない!という人のために、この映画で初登場となるキャラクター「スジブトヒラタクワガタ」と、わずかワンシーンながらいい味出してる!?「カナブン」の声優を務めた「ドランクドラゴン」のお二人に、今回の映画の魅力について、突撃インタビューをしてきました!
「ドランクドラゴン」の鈴木拓さん(左)と塚地武雅さん(右)。今回は2人が『甲虫王者ムシキング』のゲスト声優として活躍されているとお聞きし、独占取材を敢行しました! |
ムシの吹き替え、難しさ募る……
今回、「スジブトヒラタクワガタ」の声を演じる塚地武雅さん。2006年度は各映画新人賞を総ナメの大活躍! |
塚地さん(以下、塚地):そうなんですよ。だってムシが喋っているところなんて、見たことないですからね(笑)。それにムシキングは、もうリアルに「虫」ですから、感情表現もすごく難しいんですよ。だからアフレコの時には、声だけではなく、身体全体を使ってセリフを言うようにしたら、だいぶやりやすくはなりました。おかげで翌日筋肉痛になりましたけど(笑)。
あと、リッキー(ヘルクレスリッキーブルー)役の吹き替えの方は、あの『24』のジャック・バウアー役を務めている方で。「わ~!ジャックがしゃべっている!」なんて聞き惚れていると、自分のセリフが遅れる、遅れる(笑)!
ガイド:一番難しかったのは、やはりバトルシーンですか?
塚地:もう、ずっと「ウギャッ!」とか「ワワッ」なんてセリフが続きますから。もう強弱つけたり、音の高低を変えたり。台本には書いてない部分での感情表現が、とにかく大変でしたね。
ガイド:鈴木さんの役はえっと……。
鈴木さん(以下、鈴木):カナブンです(笑)。登場シーンは2秒くらいの予定ですからね、なんとか爪痕だけでも残そうと必死でしたよ。上映中は、皆さん、まばたき厳禁ですからね!
一応、台本通りのセリフのものと、アドリブを利かせたものの2パターンを収録したんですが、それでも10分くらいで終わりました。結局どちらが採用されたのか、まだわからないんですが、どっちでもいいからカットだけはしないで欲しい!
塚地:僕は収録に10時間位かかったのかな……。ムシキングはもともと大人のファンも多いですからね。大人が見ても素晴らしいと言ってもらえるためには、もう、ふざけてはいられなかったですよ。
鈴木:僕は大いにふざけましたけどね(笑)。
ガイド:塚地さんが演じられた「スジブトヒラタクワガタ」は、今度の映画で初登場のキャラクターということですが?
塚地:そうなんですよ。お調子者で小心者というキャラクターは、僕に合ってるとは思ったんですが(笑)。でも、ストーリーの中でどんどん成長していくので、その成長ぶりも楽しみしてもらいたいですね。
鈴木:僕のやったカナブンを見て、「人は誰もが主役になれるわけではない。脇役だって必要なんだ!」ということも、子どもたちには学んで欲しい!(笑)。
この映画を見ないと、楽しみがひとつ減る!?
今回、「カナブン」の声を演じる鈴木拓さん。出演時間は少ないものの、存在感がきらりと光ります! |
塚地:僕たちの子どもの頃って、家族で映画を見に行くなんて、もう一大イベントでしたよね。その頃の気持ちを、お父さんたちには思い出して欲しいんですよね。ゲームの場合、そのルールの複雑さについていけないというお父さんもいると思うんです。だからムシキングの映画を見ることで、親子の会話のきっかけになってくれればいいな、と思います。
この映画を見ないと、楽しみが一つ減ってしまいますよ! 見なかったらダメですよ!
鈴木:僕も子育て中なので、子どもと一緒に観に行きたいと思っていますが、僕が吹き替えで参加していることは秘密です! 「スジブトヒラタクワガタ」の声は、塚っちゃん1人に聞こえるけれど、実は2人でやっているんだと言い張ります!
塚地:(カナブンの吹き替えだということは)墓場まで秘密にしてもっていくそうです(笑)。
鈴木:人生、主役になるやつより「カナブン」になるやつが多いんだから……。子どもたち、カナブンをしっかり見てね!