「サンタクロースはいる!」と思える子どもは幸せ!
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皆さんは、こんな話を聞いたことがありませんか?「その子が何歳までサンタクロースの存在を信じているのかによって、その子どもが親にどれほど愛されてきたかがわかる」という話を。確かに、クリスマス当日まで、狭い家の中で必死にプレゼントを隠したり、家の中に靴跡をつけたりと、演出?!に悪戦苦闘するのはすべて子どものため。そうしたことに熱心になれる親は、子どもへの愛情が深いわけですから、この話は、確かに当たっているのかもしれません。そこで、今回はある有名なお話を、改めてご紹介したいと思います。
新聞に掲載されたある手紙
1897年9月、ニューヨークに住む少女ヴァージニア・オハンロンという少女が学校でお友だちと「サンタクロースはいるのか、いないのか」について、口論になりました。彼女はもちろん「いる派」。でも、家に帰って父親に「本当にサンタクロースはいるの?」と質問したところ、なんとその父親は新聞に手紙を書いて、聞いたみたら? と言ったというのです。
そしてこの投書を受け取ったサン紙の記者、フランシス・チャーチは、その投書への回答として「この世には、愛や思いやりといった、目に見えないけれども確かに存在するものがある。それと同じように、もし、目に見えない存在だとしても、サンタクロースだって確かに存在する」という内容の社説を発表しました。そしてその後、サン紙は、毎年クリスマスが近づくとこの社説を掲載し、この話しは、その後本にもなりました。
最近、「そんなことをするとバチがあたるよ」「誰が見ていなくても、お天道様が見ているよ」なんてセリフ、あまり聞かれなくなりましたよね。「目に見えないものへの畏敬の念」は、悪事に足を踏み入れるときの最後の歯止めになる場合もあるような気がします。サンタクロースを信じる心を育てることは、そうした「いつでも、誰かが、あなたを見守っている」という心を育てることになるのかもしれません。