注文住宅/建築費用・見積りの読み方を知る

本体工事費の内訳を知ろう(2ページ目)

家づくりをする際、もちろん快適で過ごしやすい住まいを手に入れたいというのが第一でしょう。しかしそれと同時に気になるのが費用の問題ではないでしょうか?本体工事費と言っても、内訳はどのようになっているのか、今回はその辺りについて学んでいきましょう。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド

一般的な本体工事費の割合を把握する 2 

木工事についでコストを占めるのが設備工事で、約23%です。木工事と設備工事だけで約70%にもなります。ここをきちんと理解した上で建物の大きさや間取り計画をしないと他の工事でいくらコストを落としてもコストダウンにはならず、予算オーバーになってしまいます。特に設備工事は、10年前であれば工事金額に占める割合が20%前後だったのが、近年は約25%まで上回るケースもあります。原因は省エネ型設備機器や高機能機器を選ぶ傾向にあるからです。設備機器は快適を実感しやすいためについ高品質のものを選びたくなります。ここでも家族にとって必要のある設備か必要のない設備かをきちんと判断しておくことがコストバランスにつながっていくのです。

表2 急激に上がる設備費

表2 急激に上がる設備費


 

本体工事費以外も大切

建築にかかる費用は本体工事費だけではありません。「別途工事費」「諸経費」という費用もかかります。特別なものはお願いしていないのに、なぜ別途工事費がかかるのだろうと思われるかもしれませんが、道路から敷地まで引込む給水管や、冷暖房、外構工事などが別途工事費に入るのです。諸経費は、ローン契約に伴う費用であったり、火災保険などをいいます。

建築家に設計をお願いした場合も諸経費で目安としては、工事費全体の10%前後です。全体の割合は本体工事費70~75%、別途工事費15~20%、諸経費10%を目安にして、大まかな費用を把握しておくことが大切です。

表3 建築にかかる費用の割合

表3 建築にかかる費用の割合

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