初級編正解

それでは正解を発表しましょう。初級編は簡単だった思います。読めなかったヒトも、正解を知れば「なぁ~んだ」と思うでしょう。

→ふすま →ひさし →つか →かまち

「襖」とか「庇」は簡単ですね。この中で説明が必要だと思われる言葉は「束」「框」でしょうか。束は短い柱のことで、梁(はり。これも読めましたか?)と棟木との間や、床下など、さまざまな部位に用いられ、束柱と呼ばれたりします。框は、床に段差があるとき、高いほうの床端に取り付ける化粧用の横木のこと。どちらも、詳しくはAllAboutの住宅用語集の「束」「框」の欄を見てください。

中級編正解

中級編は、簡単な漢字の組み合わせのくせに、読もうと思うと「あれっ! なんだっけ」となる、チョット難しい言葉でした。

長押→なげし 三和土→たたき 欄間→らんま 回縁→まわりぶち 踏面→ふみづら
112902.jpg
踏面や蹴上げなどをはじめ、階段については建築基準法で細かく定められています

長押とは、鴨居の上に水平に取り付ける木材のこと。三和土は土間のこと。欄間は、長押の上にある開口部のこと。これらは、和室がないというような、最近の住宅では姿を消しているものかもしれません。玄関の「三和土」は別にしても、「長押」や「欄間」があるお宅は、結構、「長く暮らしている家」だったりして。

ただ、回縁や踏面は最近の住宅にもあります。「回縁」は廻り縁とも書いて、壁と天井が接する部分に取り付ける、細長い棒状の部材のこと。「踏面」は踏み面とも書いて、階段の足を載せる部分の奥行きのこと。

中級編は、これ以外にも出題したかった「ネタ」がありました。それは「蹴上」。「けあげ」と読むんですが、京都の蹴上ではありません。階段の踏面と踏面の間の垂直の距離のこと。つまり、1段の高さのことなんですね。ほかにも「蹴込み」とか。これらは全て階段に使われる言葉なんですが、こうしてみると、階段周辺には面白い言葉がありますね。こちらも詳しく知りたい方は、allaboutの住宅用語集を見てください。

上級編正解

結構、難しかったと思う上級編です。こんな部分(またはモノ)が現代の住宅にあるわけがな~い!と思っている方。実はあるんですね。

矩計図→かなばかりず  破風→はふ 沓摺→くつずり

矩計図は、建物全体的な断面を詳細にあらわした図面のこと。仮名ばかりの図面のことではありません。破風は、屋根の妻側にある三角形の外壁部分のことで、そういわれれば「あぁ、あれか!」と思う方も多いハズ。また、「沓摺」は、出入口のドアの枠部分の、床面にある下枠の横木のこと。最近は、この段差をごくわずかにしたバリアフリータイプの玄関ドアが増えてきました。これも、正解を知れば「なぁ~んだ」ですね。

以上が正解ですが、長い間、住宅関連の世界にいた私でも知らなかったこともあって、問題を何にするかを考えるのは楽しい作業でした。私の場合は、知っているようでも、説明に苦慮する言葉の代表が「矩計図」だったりします。また、階段関連用語の「踏面」「蹴上」「蹴込み」などは、普段あまり耳慣れない言葉かもしれませんが、知っておくと良い言葉だと思います。こうしてみると職人さんの用語が多いですね。さて、私がその昔、不正解だったのは、「沓摺」でした。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。