長く暮らせる家にとって大切なことは、家自体の基本性能の高さであることはいうまでもありません。もうひとつ欠かせないポイントは、やはり立地ではないでしょうか? 立地は、生活に大きく影響する要素です。どのような条件の土地に家を建てるか、あるいは買うかによって、そこでの暮らしが快適になるかどうかが決まるといっても過言ではないでしょう。

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長く快適に暮らすには自分の家のプランだけでなく、周辺環境の変化を予測するのも重要になります
ただ、立地条件は永遠に変化しないものではありません。時が経つにつれ、さまざまに変化するのが土地を巡る周囲の環境です。10年、あるいは15年と経つうちに、開発が進み、住宅が密集するなど、当初の環境から大きく変化し、自分の望んでいる状態とは大きく異なった土地になる可能性もあるのです。

そして、現時点から20年、30年以上もの未来を完璧に予想することは、不可能に近いことです。どう変化するかわからない、立地条件を前にして、どう家を建てれば30年後も快適に暮らせるのでしょう?

15年でさまざまに変化する立地

私の知人、仮にAさんとしましょう、このAさんを例に、長く暮らせる家の立地条件を考えてみましょう。

Aさんは、東京都のとある区の分譲マンションに15年以上住み続けています。Aさんが、このマンションを購入した時から現在まで、周囲の環境はさまざまに変化しました。

まず、マンションが面していた道路が拡幅され主要な幹線道路になりました。付近にあったファミリーレストランはさまざまな業態に変化した後、現在ではボウリングなどができるレジャー施設に建て替えられました。最寄り駅周辺では、駅前のパチンコ店が賃貸マンションに、工場がスーパー・家電量販店・玩具店が入る大型商業施設になりました。また、最寄り駅の鉄道は路線が延長されたうえ、ほかの鉄道会社と相互乗り入れをするようになり、交通の便がよくなりました。

このほかにも、コンビニが増えたり、逆に一番近所にあったスーパーが閉店したり、周囲に大型マンションが何軒も建ったことで、最寄り駅の乗降客が増えたりもしています。ざっと見わたしただけでも、15年間にこんなに変化があったわけです。この変化を「便利になった反面、騒がしくなった」と、Aさんは評しています。ではAさんは、このマンションを購入する前に、この変化を予測していたのでしょうか? 

Aさんの答えと長く暮らせる家の立地条件については、次のページでお話しましょう。