長期優良住宅/長く暮らせる家

暖かな春の点検&大掃除でキレイ+長持ち!(2ページ目)

大掃除と言えば12月ですが、欧米には「スプリング クリーニング」といって春に大掃除を行うのだとか。この習慣をまねて気候のよい春に掃除をしながら住まいの点検をしてみてはいかがでしょうか。

大塚 有美

執筆者:大塚 有美

長く暮らせる家づくりガイド

家をぐるっと一周してみよう

毎日出入りしていても注意深く自分の家を眺める機会はあまりないものです。寒くないこの季節だからこそ家を一周して、普段あまり目に触れることの少ない側面の外壁や基礎、雨どい、屋根などもチェックしておきましょう。

外壁はひび割れをチェック

チェックは目視が基本です。外壁は大きなひび割れがないかどうか、目視できる範囲で構わないので確認します。ひび割れが発生しやすいのは、窓の周囲など。万一、大きなひび割れやカケなどを発見したら、状態によっては補修を考えたほうがよいでしょう。住宅メーカーによる定期点検などが予定されているなら、その部分をよく見てもらい、今後の処置を相談します。近々外壁の塗り替えなどを検討しているのであれば、様子を見ながら早めの実施を考えましょう。

少しかがんで、基礎部分も確認します。換気口の周囲からひび割れが発生していることがあるかもしれません。換気口付近に不要なものを置いたままにしていないか、おかしなところはないか、見ていきます。シロアリの形跡などもこういったチェックで発見できることがありますので、1年に1~2度は、目視できる範囲だけでも確認しておくとよいでしょう。

雨どいや屋根材も目視の範囲で確認

外まわりのポイントは雨どいです。冬の間に落ちた枯れ葉などで、雨どいがつまっていないかを、よく確認します。落ち葉が詰まっているようなら、すぐに掃除しましょう。

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雨どいもときどきチェックしておきましょう
雨どいが詰まると、雨どい自体が破損するだけでなく、雨水が雨どいを流れず、あふれた水が屋根や外壁にかかったりします。こうなると、屋根や外壁が汚れるだけでなく、その部分の劣化が進む要因にもなりかねません。また、雨どいの割れやカケ、金具の破損も要注意です。補修が必要な雨どいを放置していたことが原因で雨漏りが起こってしまうこともあります。雨どいの不備はあまく見ないほうがいいですね。

屋根も、屋根材のずれや割れがあるのを放置していると、雨漏りにつながります。外から見上げるほか、二階の窓やバルコニーから見ておきましょう。

ただ、これらはあくまで目視の範囲で行い、屋根に上るなど危険なことはしないように。見えない部分や気になる箇所があったら、定期点検のときに専門家に見てもらいましょう。

このように、掃除をしたり、チェックをすることで、ますますわが家に愛着が深まることでしょう。そして、何の問題もないときの状態を知っておけば、住まいのどこかに問題が起きたときに気が付きやすいものです。常にわが家の状態を把握しておくためにも、年に1~2度のチェックが欠かせないのです。家族みんなで行う年中行事にすると、忘れずに実行できて思い出にもなるのでいいと思います。
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