100年に一度の経済危機などと言われている昨今。マンションや分譲戸建ての販売戸数はかなり低めに推移しています。それに対し、注文住宅の建設はマンションなどに比べて落ち込みが少ないようです。では、今、家を建てているのはどんな人なのか、そして、どのような注文住宅を建てているのか、ある調査結果から見てみましょう。

30代で家を建てる人が半数以上

景気が悪く、雇用不安が広がるなど、住宅を取り巻く環境は決してよいとはいえないのですが、住まいは生活の基本となる重要な器なので、自分にとっては「今が建て時」と考える人も少なくないようです。

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注文住宅は30代で建てる人が多く、平均同居人数は3.7人
「注文住宅と住宅設備に関する動向調査2008」は、リクルートが昨年行ったもので、回答者数は964人。毎年、行っているため前年と比較することもでき、家そのものや、建てている人の傾向などを探ることができます。この調査結果によると、今家を建てている人は次のような人たちです。

世帯主の年齢の平均は38.8歳。もう少し詳しく見てみると、30~35歳未満が26.5%、35~40歳未満が27.6%と、30代だけで54.1%を占めます。それ以外では、30歳未満が9.3%、40~45歳未満16.7%となっています。昨年の同じ調査でも、世帯主の年齢は38.7歳でしたので、注文住宅を建てているのは30代が中心だということに変化はありません。

平均世帯主年齢38.8歳(ボリュームゾーンは30歳~40歳未満)
平均世帯年収749万9,000円
(ボリュームゾーンは400万~800万円)
平均同居人数3.7人 
(4人→37.1%、3人→25.3%)
リクルート「注文住宅と住宅設備に関する動向調査2008」より

私が取材させていただいた方たちも、ほとんどが30代でした。30代は家族構成がそろそろ安定してくる時期なので、それまで共用だった子供室を、それぞれ用意するなどのケースも多いようです。

80坪の敷地に40坪前後の家を建てる

次に、どんな家を建てているのか、延床面積や建築費用について見ていきましょう。平均のデータは次のようになっています。ちなみに、81.7%が単世帯の住宅で、二世帯や三世帯は16.8%と少なくなっています(無回答1.5%を除いて計算)。

平均敷地面積266.1m2(80.49坪)(100~400m2戸幅広く分布)
平均延床面積133.3m2(40.32坪)(ボリュームゾーンは100~150m2
平均建築費用2,823.3万円(ボリュームゾーンは2,000万~2,600万円未満)

首都圏に暮らしていると平均敷地面積の数値は大きいように感じます。実際のデータは、100~400m2と幅広く散らばっているため、平均すると266.1m2という数値になるわけです。この調査の回答者の居住エリアは、首都圏の25.5%が最も多く、東海18.2%、近畿12.6%と続きます。

一方、平均延床面積は、まさしくボリュームゾーンに位置します。ということは、住宅の広さは全国どこでもあまり変わらないということになります。

ここまで見てきた同居人数、平均敷地面積、平均延床面積などの数値は、昨年までの結果とあまり大きな差は見られませんでした。30代で40坪程度の家を2,000万円台で建てている人が多いようです。

次のページでは、資金について見ていきましょう。