スマートハウス・エコ住宅/エコ住宅のつくり方

日差しを遮って涼しく!簡単省エネ暑さ対策(2ページ目)

暑さの厳しい季節を少しでも涼しく快適に過ごす方法を考えてみましょう。ちょっとしたコツで冷房効率も高まり、省エネにもなります。一戸建てでもマンションでも取り入れられる方法を紹介します。

大塚 有美

執筆者:大塚 有美

長く暮らせる家づくりガイド


窓の断熱性能はガラスとサッシから考える

ここまで、涼しく暮らす方法について説明してきましたが、そもそも断熱性をはじめとして基本性能の高い家を建てることが前提です。

そのためには、どんな窓にするのがいいのでしょうか。

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今、家を建てるなら少なくとも複層ガラスにはしておきたいものですね
まず、最初のポイントは、ガラスを複層ガラスにすることです。複層ガラスとは、二枚以上(二枚の場合も三枚の場合もあり)のガラスの間に乾燥空気の入った中空層を設けたガラス。この中空層のおかげで断熱効果が高まります。

最近では普通の複層ガラスよりさらに性能の高いLow-Eガラスを使った複層ガラスの窓を採用した住宅も珍しくなくなってきました。Low-Eガラスとは、1枚のガラスに特殊金属膜(Low-E膜)を張って、熱を室内に入れないようにしたもの。こういったガラスを使った複層ガラスの窓は「遮熱複層ガラス(Low-Eガラス)」と呼ばれます。

また、もうひとつのポイントはサッシです。恐らく、多くの人になじみ深いのはアルミサッシだと思いますが、アルミは熱伝導率が高いので外気の影響を受けやすく、結露が発生することもあります。そのため、より断熱性能の高いサッシを使う家が増えています。

具体的には、室内側は樹脂、屋外側はアルミと、2つの素材を組み合わせた複合サッシのほか、室内の枠と屋外の枠の間に樹脂などの熱伝導を遮断する素材を組み込んだサッシ、木製サッシなどです。

基本性能の高い家を建てて快適な暮らしを

断熱性能が高い家は、ひとたび冷房して快適温度になったら、その温度をキープすることが大切です。

ですから、旅行などで長く家を開けたときは、窓を開けて換気をし、家の中の熱くなった空気を入れ替えてから冷房するのが効果的。熱い空気は、天窓やハイサイドライトのような高い位置に設けられた窓を開けると、排出されやすくなります。プランニングの際、窓の配置を考えるときには換気の効率も考え、東西、南北など極端な方角の偏りを避けたり、同じ側面でも高低をつけるなどの工夫をするとよいでしょう。
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