カーテンで窓から熱を取り込まない
夏の暑さも冬の寒さも、外気の影響を受けやすいのは、窓です。ですから、窓から熱が家の中に入り込むのを極力避けることはとても重要です。そのためには、カーテンやブラインドは閉めましょう。リビングなどはもちろんのこと、客間や日中の子供室など、使っていない部屋や人のいない時間帯はレースのカーテンだけでなく厚手のカーテンも閉めておくのがおすすめです。冷房効率を高めるには、室内にできるだけ熱を取り込まずに、快適な室温をキープすると言う方法が効率的で、電気代も安くなるはずです。なお、この方法は、暖房時にも有効ですよ。
西側の窓など、夏の厳しい日差しを受ける窓のカーテンは、遮光カーテンにするのも得策です。また、最近では、レースのカーテンにも遮光機能のある生地を使ったものがあるので、そういったものを採用するのもよいでしょう。
すだれやよしずを利用して
次の対策は、窓の外側です。使っていない部屋なら、窓シャッターを閉めておくとよいでしょう。ブラインドのようにスラットを調節できるシャッターもありますので、スラットの角度で室内に入り込む日差しを調整するのもよいですね。最近の住宅は洋風の外観デザインの家が多いので、庇のない家もときどき見かけます。しかし、実は、庇は夏の日差しが室内に入り込んだり、雨が窓周辺に降りかかるのを遮る役目をするので、日本の気候を考えると必要なものなのです。
必要に応じて開閉できる後付けのオーニングもありますので、こういったもので日差しを遮るものも効果的です。また、夏の間だけでも、窓の外にすだれやよしずを掛けて日差しを遮るのもよいでしょう。
背の高い植物やつる性植物を利用して
「わが家には、すだれやよしずは似合わない」という場合には、ヒマワリやコニファー類など背が高くなる植物を育て、夏の間、日よけに利用するという方法もあります。キャスターの付いた台の上にプランターや鉢を載せ、日差しが遮られるように窓の外に置きます。日差しを遮りながら室内からは緑を楽しめるので、一石二鳥です。夏を代表する植物ヒマワリはかなり背が高くなるので、日よけにもってこいです |
室内から植物のグリーンが見えると見た目にも涼しげですし、植物の蒸散作用により周囲より涼しく感じられるようです。ただ、植物なので摘心をして脇芽を伸ばすようにして育てないと、効果が期待できるほどのグリーンカーテンにはならないそうです。また、マンションによっては管理規約で、すだれもつる性植物も、禁止ということもあるので、要注意です。
次のページでは、今どきの住宅の窓の仕様をおさらいしておきましょう。