住まいを選ぶ際、大切な要素のひとつに「立地」があります。ひとくちに立地といっても、その内容は駅からの距離や時間、周辺環境、利便性など、いくつかの要素があり、それぞれのバランスによって、その物件の立地の価値が決まります。中でも、最寄り駅や沿線といった要素は、大きなポイントになるのではないでしょうか? なぜなら「沿線」は、単にイメージだけでなく、通勤や通学、買い物やレジャーなど、日々の生活を大きく左右する要素だからです。
住んでみたい沿線はおしゃれなブランド沿線
不動産大手8社が運営する新築マンションポータルサイト「MAJOR7」が、マンション購入意向者38万人を対象に実施した第11回マンショントレンド調査「住んでみたい街アンケート」の結果によると、首都圏で住んでみたい街のランキングは、1位「吉祥寺」、2位「自由が丘」、3位「横浜」、4位「二子玉川」、5位「恵比寿」、6位「広尾」、7位「鎌倉」、8位「中目黒」、9位「目黒」、10位「豊洲」。上位トップ10のうち、1位から9位までは前回の調査と同じ順位だそうです。長く暮らすためにはどんな街並みが形成されているかにも目を向けて、沿線や土地選びをしたいものですね |
また、「住んでみたい沿線ランキング」は、1位「東急東横線」、2位「JR山手線」、3位「東急田園都市線(東急こどもの国線含む)」、4位「JR中央線(東京~三鷹間)」、5位「小田急線(小田原線、江ノ島線、多摩線含む)」、となっています。
住んでみたい沿線の上位5位までの選択理由は、1位の「東急東横線」は“おしゃれ”“高級感がある”“洗練されている”、2位の「JR山手線」は“交通の便がよい”、3位の「東急田園都市線」は“街並みがきれい”、4位の「JR中央線」は“飲食店が充実”“活気がある”などが他の沿線と比べ高くなっていると、同調査は結論づけています。
この調査結果を見ると、人気の高い街や沿線は、生活利便性と交通利便性が高く、商業施設や街並みなどの環境から、“おしゃれ”“高級感”“洗練”なイメージがあることがうかがえます。つまり街や沿線がある種の「ブランド」になっているわけです。
この調査はマンション購入意向者を対象としたものです。戸建て購入意向者に聞いた場合も、多少の順位変動はあるものの、同じような結果になったと思われます。「ブランド」のある街や沿線の物件は、購入物件に限らず人気があるからです。
ところで、「ブランド」のある街や人気沿線の住み心地はどうでしょうか。次のページでは長く暮らせるという視点から、「沿線」選びについて考えていきましょう。