高級住宅街に見られる共通項とは!?
都心や繁華街からあえて程よく距離をおくことで、そのような場所では決して得ることのできない豊かな自然環境を手に入れる。四季を彩る木々が日常に季節感を添え、大きな河川は風景に雄大さを与える。澄んだ空気、大きな空。都会だからこそ、すべてが何物にも替え難い貴重な産物である。
多忙な日々をリセットし、毎日の活力を養うには、そんな環境こそが暮らしの舞台に相応しい。古くから企業経営者や政財界人たちがそう考え、好んだ立地が一般的に「高級住宅街」と称される地域である。
例えばそんな代表的な場所として、「成城」、「岡本」、「瀬田」、「玉川田園調布」などが挙げられるだろう。いずれも世田谷区は国分寺崖線の上、多摩川を南に臨む高台に点在している。
風の抜け感に魅かれ、高台の住宅にこだわる富裕層も多いと聞く |
売主だけでなく施工、設計会社にも注目
昨今のマンション選びでは、「売主だけでなく設計・施工においてその企業が信頼できるかどうか」といった部分にも、厳しい目を向けざるを得ない。品質管理やアフターメンテナンスに影響を及ぼすとも考えられるからだ。鹿島建設は、自ら開発し分譲事業を展開する数少ない大手ゼネコンの1社である。再開発事業の実績も多く、「代官山アドレス」や「虎ノ門タワーズレジデンス」など都心を代表する有名プロジェクトを手掛けたことでも知られる。
このたび東急田園都市線「二子玉川」駅の北側、世田谷区岡本の閑静な高台に、鹿島建設が事業主の低層マンションプロジェクト「岡本レジデンス」が完成した。設計に、これもまた高級マンションに多くの実績を持つアーキサイトメビウスを起用した。
「岡本レジデンス」エントランスロビー。二層吹抜による豊かな空間の広がりと有機的な質感が、高級住宅の実績を物語っている |
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