涼を視る 水の透明さをテーブルの上に
江戸時代、金魚玉というのが大流行しました。風鈴みたいなガラス玉に金魚を泳がせる。いかにも涼しそう。この金魚玉を天井からつり下げたりして、暑さを忘れていたそうです。それに似た感覚で楽しみたいガラスの文鎮が、J.(ジェイピリオド)にありました。ガラスの中に閉じ込められた空気の泡が、ますます水の中っぽい。サイズはS、M、Lの三種類。Mサイズは長いほうが10cmくらいの大きさ。ガラスの文鎮Mサイズ13,650円(税込) |
のぞき込むと、水の中にトカゲがいます。水草の様子が、とっても涼しげ。このほかに金魚バージョンもあるのですが、ガイドが行ったときには売り切れていました。作家さんが一つずつ手作りしているので、お店にはほんの少しの数しか入らないのです。
この文鎮、四季によってデザインが変わります。春は水草に花が咲いていたり、秋なら色づいた葉っぱが入っていたりと、すごくちいさな点にコダワリが。写真は夏バージョン。ふだんは金魚が多いこのシリーズ、今の時期に黒いトカゲなのは日焼けを意識してかしら、などと想像するのも楽しいです。
【商品取り扱い:J.(ジェイリピオド)】
●所在地(台場店):東京都港区台場1-6-1 デックス東京ビーチ3F
●地図:Yahoo!地図情報
●営業時間: 11:00-21:00(不定休)
涼に触れる 話題独占、アートな団扇(うちわ)
夏にピッタリ、川を泳ぐ鮎を想像しながら、涼しげな風を。鮎の団扇、8,925円(税込) |
この膨らみには和紙が詰まっている…わけではなく、意外にも中は空洞。だからすごく軽い。絹のような滑らかさをもつ、丈夫な和紙を利用しているため、ガンガンあおいでも大丈夫。見た目も美しい実用品です。
華やかなものから、素朴なものまで様々。イカの形はきっと海の神様への奉げものだろうな、と考えるのも楽しいです。永田哲也さんのアートな団扇は、形によって価格は様々 |
木型は、日本各地で実際に和菓子づくりに使われていたものを利用しています。和菓子は元々、お祝い事のとき、収穫際の感謝の気持ちを、貴重品だったお砂糖を使って表したもの。その土地土地で、めでたさの形も違う。そんなことにも気持ちを馳せつつ、柔らかな風をつくる。風流ですね。
この団扇、にっぽんフォルムで今月いっぱい(2007年7月31日火曜日まで)開催されている「 和菓紙三昧-夏の団扇三昧~和紙アーティスト 永田哲也コレクション~」で見つけたもので、訪れる人たちは口々に「素敵!」「お菓子みたい!」と大盛り上がり。会話を盛り上げる小道具としても使える、素敵な団扇です。
【商品取り扱い:にっぽんフォルム】
和菓紙三昧-夏の団扇三昧~和紙アーティスト 永田哲也コレクション~
会期:2007年7月12日(木)~7月31日(火)
●所在地:〒163-1062 東京都新宿区西新宿3-7-1新宿パークタワー内(OZONE 4階)
●電話:03-5322-6620
●地図:Yahoo!地図情報(JR新宿駅南口から徒歩約12分。西口エルタワー前より約10分間隔で無料送迎バス運行)
●営業時間: 10:30~19:00(水曜定休(祝日除く))
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