インテリアコーディネート/インテリアコーディネート関連情報

涼しく過ごすインテリア・夏のしつらい(2ページ目)

昔の生活をひもとき、先人の知恵や繊細な感性で「すだれ」、「夏障子」、「のれん」、「籐の敷物」などをインテリアにとりいれてみたらいかがですか。

菅野 民子

執筆者:菅野 民子

インテリアスタイル実例ガイド

暖簾(のれん))

寺院や神社の門に掛けられた几帳(きちょう)や垂幕(たれまく)が源流といわれ、商業の発達に伴い家紋・屋号を染め抜いた看板のような外暖簾が出現しました。夏の屋内の暖簾は麻、葛布(くずふ)など見るからに涼しげで、人のわずかな動きにも風を受けてそよぐ、日本人らしい感性の細やかさがでる涼の楽しみかたです。


敷物

京都の旧家では、畳の客間に冬は羊毛の絨毯が敷かれ、蒸し暑い夏には籐を編んだり、網代に組んだ敷物に取って代わります。和紙を柿の渋や漆を使い何枚も貼り合わせた“油団(ゆとん)”などを常の敷物として使ったそうです。なめし革のような光沢とひんやりした感覚は涼を呼びます。今では作り手が少なく貴重なものです。


冷暖房が発達した今では、涼を考えて室内の衣替えし、夏の佇まいを整えることはなくなりました。しかし、地球の温暖化や限られた資源をまもるためにも、夏の暑さを楽しみながら、先人の知恵や繊細な感性「すだれ」、「夏障子」、「のれん」、「籐の敷物」インテリアにとりいれてみたいものです。



<関連記事>
もう一つの夏特集です。歳時記と共に夏の数々の行事を再認識し、先人の知恵で夏のインテリアを楽しむ記事です。
夏の歳時記
【編集部おすすめの購入サイト】
楽天市場で人気のインテリアを見るAmazon で人気のインテリアや家具を見る
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます