まず簡単なスキムを紹介します。お部屋をイラストのように6個のパーツに分けて考えます。それぞれのカラーを抜き出し、部屋全体のカラーバランスを考えましょう。
COLOUR CUES
1.FLOOR
フローリング、カーペット などの床材です。床は視野に入ってくる面積が広く、全体のカラーを左右するメインのカラーになります。
カーペットの場合は、カーテンなどファブリックの色やソファーなどの色とマッチするものを選びます。フローリングなら、テーブルやキャビネットなど木部のカラーにも細心の注意をしながら決めましょう。
2.WALL
壁は面積が最も大きく、室内の雰囲気を左右する重要なサブメインのカラーになります。
カラーによって部屋の面積が違って感じられます。明度が高いペールな色合いは室の大きさが広く感じられ、明度が低いダークな色は部屋が狭く感じられます。また、暖色は膨張して見え、寒色は収縮して見えますので注意しましょう。
3.CURTAIN
窓辺を飾るカーテンは、インテリアのキーポイントです。
インテリアスタイルに合わせたファブリックの材質やカラー、カーテンスタイルを考えましょう。壁色と色相(色み)を合わせるとおとなしい感じに、壁色と対比する色を選ぶと動きが感じられます。
4.FURNITURE
椅子やテーブル、キャビネットなどの家具はベーシックな要素として、全体のカラーに影響していきます。
家具の木部色は揃えましょう。木の塗装は材質により微妙に違いますので慎重に選んでください。必ずしも床の色に合わせる必要はありません。ただし、隣接する家具は同一にしないとうるさく感じられ、落ち着きのない空間になってしまいますので気をつけましょう。
5.ACCESSORIES
ランプスタンド、額絵、クッション、プランター、花瓶などの小物です。
お部屋全体のカラーにリズムがでるように効果的に使いましょう。カーテンなどのファブリックの柄から一番めだつ色を部屋のアクセントカラーとして使うと効果的です。どんなときでもアクセサリーは、お気に入りを慎重に、カラーの効果を計算しながら購入するように心がけましょう。
6.BEDSPREAD
寝室のカラーの配色には、ベッドスプレッドが大きな面積を占めてしまいますので大切なカラーのポイントになります。カーテンやクッションなどとコーディネートして楽しみましょう。
いかがですか、お部屋のカラーを決めるときは、ただ漠然と“こんな感じがいいかナァ”などと安易に決めてはいけません。しっかりと、全体のバランスを考えながら一つ一つ丁寧に決めて下さい。
(C)June.2002 Illust by kanno
<つづき>
お部屋の配色を考える(2)では、写真で実際にカラースキムを使って説明してます。
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