住宅メーカー・依頼先選び/住宅メーカー・依頼先選びのポイント

実例に学ぶ!営業マンを選ぶ決め手はコレだ(3ページ目)

「住宅展示場に行くと、しつこく営業されそう……」と思っていませんか? でもモノは考えよう。営業マンをよく知り、よく見極め、うまく活用するポイントを紹介します。

河名 紀子

執筆者:河名 紀子

家づくりトレンド情報ガイド

営業マンに質問してみたいことは?

展示場アンケート
「モデルハウスで営業マンに説明してほしいこと」は「家の構造・性能」がトップ(出典:「おうち*くらぶ」アンケート調査

最近のアンケート調査をみると、「モデルハウスで営業マンに説明してほしいこと」の6割超を「家の構造・性能」が占めており、従来多かったと思われる「家の設計やインテリア」「資金計画」は1割程度しかいません。

先の耐震偽装問題を受けて住宅の構造・性能に対する関心が高まっていることもあると思いますが、構造や性能などの複雑な内容はやはりカタログやネットを見ただけでは納得しにくい部分でもありますし、「耐震性が高い」とパンフレットで謳っていても「その理由と仕組み」を直接担当者の口から説明を受けたい部分でもありますよね。

ほかにも「このモデルハウスでオプションになっているのはどの部分?」「いま国会で話題になっている瑕疵担保保険について、御社はどう思うか?」などといった専門的な質問を投げかけることで、その営業マンの知識の豊富さと誠実さを測る目安になるともいえるでしょう。

長く住み続ける時代だからこそ「最初の出会い」が重要に

資金計画イメージ
一生住み続ける家だからこそ、将来のリフォームやメンテナンスコストを視野に入れた資金計画についても、ぜひ営業マンに相談したいところ
とくに100年住宅どころか200年住宅が国の政策として言われている昨今。100~200年3世代以上もつからには「購入してしまえば、それで終わり」というものではありません。平均耐用年数からいっても20~30年は少なくとも住み続けるもの。その長い月日の中では修理やリフォームが必要となる場合も当然あります。どの会社でも顧客対応窓口を設けていますが、現在住んでいる住宅に満足している人の多くは、新築時にお付き合いした営業担当者に直接、電話して対応を頼むそうです。

また、新築時に先々の修理やリフォームの必要を見越して、あるいは家族数やライフスタイルの変化など将来的なことも含めて説明してくれたり、それを視野に入れた住宅ローンの相談に乗ってくれるかどうかも、よい営業担当者を見分けるポイント。最初に新規購入時のローン計画だけでなく、10~20年後にリフォームローンが加わった際のローン計画まで提案されれば、安心して資金計画が組めますよね。

住宅の建築・購入は、人との出会いで決まるともいって過言ではありません。「人」とはもちろん、営業担当者だけでなく、自分の家をつくってくれる設計担当者や大工さん、インテリアコーディネーターだったり、そして、あなたに住宅会社を紹介する知人やプロデュース会社の人だったりと、それこそ何百人もの「人」に囲まれて家は完成します。その多くの出会いの中で、建て主である自分を一番理解してくれて、いいことばかりでなく有益な情報を与えてくれる人を選んでいくことが大切です。

「住まいは人なり」と言いますが、住む人・建てる人・営業マンそれぞれの「人」を映し出している鏡なのかもしれませんね。

【関連記事】
ムダに疲れない!住宅展示場の賢い歩き方
戸建て業界の意外?な勢力関係
一戸建ての依頼先にはどんなところがある?
注文住宅と建売住宅、どう違う?

【関連リンク】
・注文住宅の総合情報サイト「家づくりネット」
・JSK住宅産業研究所
・住まいづくり研究所「おうち*くらぶ」

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます