注文住宅/女性視点の家づくり

子育て世代ゆえの悩み「収納」を解決する!(3ページ目)

子どもがいると加速度的に増え続けるモノ、オモチャ……。子育て世代の日々の生活を直撃するのが「収納」の問題。今回は「子育て期の収納」にフォーカスした最近の子育て住宅を紹介します!

河名 紀子

執筆者:河名 紀子

家づくりトレンド情報ガイド

トレンドは「空間を狭めないスキップ・フロア収納」

SxLバルコニー
子どもの外遊びや家庭菜園、ホームパーティなど、パノラマバルコニーは子育て住宅にこそ欲しいアイテム(エス・バイ・エル「家族の休日」)
やはり空間を有効に使って、居住スペースを狭くすることなく収納提案しているのが、エス・バイ・エルの「ニューオーセント『家族の休日』」。同社創立55周年記念商品で、30~40代の子育てファミリー層がメインターゲット。設計事務所の高いデザイン性、木質パネル一体工法による耐震性を兼ね備えた自由設計の注文住宅です。

この商品で特徴的なのは、「バイ収納」「ボイド収納」というユニークな名前の収納提案。「バイ収納」とは、2階床レベルを部分的に上げることで、住空間を減らすことなく収納を確保できるというもの。前述のブライトホーム「パンセF」同様、スキップフロアにすることで空間を有効活用でき、高い位置ではなく身の丈以内の収納なので重いものでもラクに出し入れができます。

SXL収納
シーズンオフの電化製品や普段使わない家具などは、2階の高天井部分に
また「ボイド収納」とは、高天井の2階部分に高さ140センチ以内の空間を確保し、吹き抜け上部を利用したもの。あまり出し入れしないシーズンオフの電化製品や、普段使わない家具の収納などに便利です。このほかにも、インナーガレージの壁に棚を設けた「ガレージ収納」、階段の下や手すりといったデッドスペースを活用した収納、可動式のキッチン収納など、しまうモノにピンポイントで合わせた効率のよい多彩な収納を提案しています。

高さ140センチ以内なら容積率に算入されない

これら2商品の収納スペースの天井高さは140センチ以内。この「140センチ」という数字には理由があります。いわゆる小屋裏収納は、建築基準法により「収納面積が同階の床面積の2分の1以下で庫内の最高の高さが1.4メートル以下である場合には、居室として判断されず、床面積にも算入しない」ことになっており、その分、固定資産税などが軽減されるメリットがあります。ただし、行政庁によって高さ条件が1.1メートルになるなど判断が異なり、この高さを超えると3階建ての扱いになる場合があるので注意が必要です。

さて、ガイドの私自身、子どもの成長とともに、幼稚園や学校の持ち物、習い事の道具、オモチャなどが加速度的に増えていくことを日々痛感しています。収納スペースに入りきらないモノが居住スペースにはみ出して、常に目につくところに置かれていては、落ち着かずストレスがたまってしまいますよね。

思い切って捨てられるか……というと、そういうわけにもいかないのが人間の心理。ならば、最初にこうしたことを考慮して収納設計できるかどうか。家づくりは形になる前の用意周到さが肝心なようです。

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コドモ目線で考える!イマドキ子育て住宅
【関連リンク】
・住まいの情報サイト「おうち*くらぶ」
・ブライトホーム公式サイト
・エス・バイ・エル公式サイト
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