トレンドは「空間を狭めないスキップ・フロア収納」
子どもの外遊びや家庭菜園、ホームパーティなど、パノラマバルコニーは子育て住宅にこそ欲しいアイテム(エス・バイ・エル「家族の休日」) |
この商品で特徴的なのは、「バイ収納」「ボイド収納」というユニークな名前の収納提案。「バイ収納」とは、2階床レベルを部分的に上げることで、住空間を減らすことなく収納を確保できるというもの。前述のブライトホーム「パンセF」同様、スキップフロアにすることで空間を有効活用でき、高い位置ではなく身の丈以内の収納なので重いものでもラクに出し入れができます。
シーズンオフの電化製品や普段使わない家具などは、2階の高天井部分に |
高さ140センチ以内なら容積率に算入されない
これら2商品の収納スペースの天井高さは140センチ以内。この「140センチ」という数字には理由があります。いわゆる小屋裏収納は、建築基準法により「収納面積が同階の床面積の2分の1以下で庫内の最高の高さが1.4メートル以下である場合には、居室として判断されず、床面積にも算入しない」ことになっており、その分、固定資産税などが軽減されるメリットがあります。ただし、行政庁によって高さ条件が1.1メートルになるなど判断が異なり、この高さを超えると3階建ての扱いになる場合があるので注意が必要です。さて、ガイドの私自身、子どもの成長とともに、幼稚園や学校の持ち物、習い事の道具、オモチャなどが加速度的に増えていくことを日々痛感しています。収納スペースに入りきらないモノが居住スペースにはみ出して、常に目につくところに置かれていては、落ち着かずストレスがたまってしまいますよね。
思い切って捨てられるか……というと、そういうわけにもいかないのが人間の心理。ならば、最初にこうしたことを考慮して収納設計できるかどうか。家づくりは形になる前の用意周到さが肝心なようです。
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