築20年、築29年の一戸建てがよみがえる!
断熱気密性能は次世代省エネ仕様、窓はペアガラスにして築20年とは思えない高性能空間に(積水ハウス「エバーループ」) |
同事業の第1号は、昨年11月に公開された神戸市垂水区の築29年の一戸建て。オーナーが亡くなり、別の地域に住む家族が所有しながらも空家になっていたものを買取。既存の外壁パネルやサッシは全て最新仕様に交換し、ガスによる自家発電システム「エコウィル」や床暖房も採用。間取りも仕切りが少なく可変性の高いものに変え、「まるで新築住宅と見間違うくらい」(見学した報道関係者)の仕上がりだったそうです。
LDKを1階に移し、キッチンはオープンな対面型にして開放的に |
再生住宅なら新築の7~8割の価格で買える
水周り設備は全て取り替え、ペアガラスや電動シャッターも採用。天井の高さが現在の住宅より若干低めにはなっていますが、構造上外せない耐力壁はあえてアクセントとして残すことで、マイナス要素をプラス転換しています。気になる再販価格は、新築住宅の7~8割程度が目安。新築注文住宅には手が届かないけれど……という人には購入しやすいのではないでしょうか。大型保温浴槽など水周りはすべて最新設備に全面取替え。築20年でも最新ライフを十分送れることを実証 |
例えば、築25年で建物面積35坪の一例では、一般的な査定が3300万円の場合、同社の査定では3500万円程度になるといいます。3300万円というのはほとんど土地の価格ですから、つまり建物の価格が200万円に査定されるということ。普通に売却すれば建物価値はほぼゼロに近いわけですから、多少なりとも高く査定されれば、その資金を次の住み替え費用に充当することができるわけです。
こうした買取制度は一般住宅だけでなく、自然派個性住宅でもスタートしそうです。次ページで紹介します。