ガイドの目下の課題も「収納」です…
小学校入学はランドセルや学習机など、一気に大きなモノが家の中に増える |
こんな収納の悩みは時代を問わず、永遠のテーマ。当然、家づくりにおいても収納提案は重要なポイントで、昔から試行錯誤が繰り返されてきました。これまで追求されてきた基本的な考え方は、収納量(面積)をいかに確保するかということ。世界的にも狭い日本の住宅事情において、いかに空間を有効活用して収納量を増やすかが問われ、その中で「小屋裏収納」などといった収納提案が生まれました。
収納も問われているのは「量より質」
この春リリースされた三井ホームの大型地下収納庫。限られた敷地では空間の立体活用が求められる |
そうしたニーズを受けて、ここ最近、住宅業界でも「収納提案」が再び脚光を浴び、新商品などに反映されるようになりました。大和ハウスがアメニティ・アドバイザー近藤典子さんとのコラボレーションにより神戸・横浜・広島に建てたモデルハウス「ケーススタディハウス」もその一例。収納モジュール「ファーストユニット」もリリースしました。
アメニティアドバイザー近藤典子さんがプロデュースした大和ハウスの「ケーススタディハウス」。細かな収納提案は見ごたえがある |
驚くのは、主婦の視点に立ち、できるだけラクに家事できる提案が随所に盛り込まれている点。例えばクローゼットひとつとっても、夏物と冬物の衣替えが容易にできるように設計されていたり、玄関収納ではオシャレな長傘と普段よく使うビニール傘、折り畳み傘の収納方法を分けるなど、細やかな配慮がなされています。
大和ハウスのハウスメーカーとしての実績と、収納のスペシャリストとしての近藤典子さんのノウハウがうまく融合している形ですが、同社に限らず、あらゆる住宅企業がとくにここ最近、いかに家事や日々の暮らしの負担を軽減するかを主軸に、女性・主婦の視点で提案しているところも注目です。
次ページでは、この春リリースされた最新の収納提案をご紹介します。