窓・サッシ・玄関ドア/窓・サッシの基礎知識と選び方

国産と違う?輸入部材・建材 part2(2ページ目)

輸入の建材や部材は数多く出回ってきていて、選択肢のひとつになっている気がします。しかし、それらの特徴やメンテナンスなど国産とは相違点も。今回は、窓とドアをみていきます。

岩間 光佐子

執筆者:岩間 光佐子

住まいの設備ガイド

重厚感やデザインが魅力の玄関ドア

 
輸入の玄関ドアにも、国産と同様に木製、スチール製などがありますが、天然木を用いた玄関ドアは、輸入建材の中でも代表的なものですよね。木製ドアは、断熱性能や遮音性能が高く、特に輸入品は独特の雰囲気を持っています。素材は、オーク、マホガニー、パイン、米マツ、米ツガなどがあり、一般的には広葉樹の方が高価。木製といってもムク材ではなく、基材にムクの単板を張ったものがほとんどです。

塗装は、透明で木目を生かした「ステイン仕上げ」と、ホワイトやグリーンなどカラフルな色も表現できる「ペイント塗装」があります。塗装済みの製品と未塗装の製品がありますが、通常は塗装なしを用いて施工現場で塗装する場合が多いようです。他の部材との色味を揃えるためであったり、運搬中に傷が付くことを防ぐためです。木製のドアは水に弱いので、風雨にさらされると表面の単板が膨らんだりシミができたりします。プランニングの際には、玄関に屋根や大きな庇を設けるなど風雨を避ける工夫をした方がいいでしょう。

また、木製ドアは、意外に重量があるもの。小さなお子さんや高齢者の方には開閉しづらいこともあります。できればショールームなので確認した方がいいでしょう。

■玄関ドアのメンテナンス
 
木製ドアの汚れは、乾拭きが原則。脂などは、専用ワックスで拭いたあと、乾拭きを。2~3年に一度は再塗装した方が寿命は延びます。

[注意]欧米ではドアは「内開き」が基本。靴を脱ぐ日本では、玄関が広くない限り「内開き」では靴が邪魔になります。日本に輸入される製品の多くは輸入する会社が「外開き」と指定しているようです。しかし、チェーンやドアクローザーなどは付いていない場合もあるので、別途取り付け指示が必要です。また、雨水の浸入防止の対処(ゴムパッキンのようなものなど)がされているかも確認しましょう。

<参考資料> (財)製品輸入促進協会 「消費者のための輸入部材読本」

【関連情報】
国産と違う?輸入部材・建材《part1》


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