平面図(間取図)で住まいの形、部屋の配置や寸法を把握
家づくりの際には、平面図(間取図)や立面図、設備図など、数多くの図面を確認しなくてはなりません。いずれも重要な図面ですが、平面図は、住まいの形や部屋の配置、寸法など、さまざまな記号が記載され、おおよその住まいのイメージを把握することができる身近なもの。新築やリフォームだけでなく、分譲住宅や賃貸住宅を探す際などでもお馴染の図面のひとつでしょう。図面の縮尺や施工会社などによって異なる部分もありますが、平面図には、さまざまな記号が表記されています。見慣れている記号もあれば、何を表しているのか予想もつかない記号もあるかもしれません。検討する際には、分からない記号や略称などがあれば曖昧にせず、設計担当者にその都度確認することが大切です。
扉を示す主な記号とチェックポイント
■主な扉の記号平面図には、さまざまな扉(開き戸、引き戸など)のスタイルを示す記号が記載されています。玄関や勝手口といった外部建具、室内扉や間仕切り扉などの室内建具を示す際に用いられます。
■チェックポイント
確認したいポイントは、希望通りの扉(ドアや引き戸)スタイルになっているかどうか。開き戸や引き戸など開閉方法によって表現は異なるので、しっかりと確認することが大切です。玄関や勝手口であれば敷地条件や間取りとの関連を考慮して検討を。室内建具の場合は、動線や家具レイアウト、照明のスイッチの位置などにも注意が必要でしょう。
・扉の位置は希望通りになっているか
・空間の使い方に適した開閉スタイル(開き戸や引き戸など)になっているか
・開き戸の場合、左右どちら側に開くのか(吊元はどちらか)
・引き戸の場合、左右どちら側に引くのか、戸を壁の中に引き込むのか
・動線に適した開閉になっているか
・扉の開閉で家具のレイアウトに邪魔にならないか
・扉の開閉で照明のスイッチやコンセントが隠れてしまわないか
窓を示す主な記号とチェックポイント
■主な窓の記号平面図には、窓の配置やスタイルを示す記号も記載されてます。引き違い窓、片開き窓など開閉方法によって表現が異なりますが、FIX(開閉することができない、はめ殺しの窓)や突き出し窓など、同じ表記の場合もあるので注意が必要です。
■チェックポイント
窓の開閉方法は 日々の使い勝手はもちろん、通風にも影響するもの。敷地条件や周辺環境などを考慮することが重要です。平面図では窓の位置だけでなく、左右どちら側に開く窓なのか、手前に開くのか、押し出すのか、などもチェックすることが大切でしょう。
・窓の位置は、通風や採光、空間の使い勝手に適しているか
・窓のスタイルは使いやすいか、空間の用途にあっているか
・開き勝手は適しているか。左右どちらに開くのか、手前か押し出すのか
・シャッターや面格子などはついているか
・開閉は、家具レイアウトには支障はないか
・希望するカーテンやブラインドなどは設置できるか
扉や窓など建具の種別を示す主な記号
平面図の扉や窓表記に、〇内にアルファベットや数字が書かれた記号が記載されているケースがあります。これらは、建具の種別を表すもので、アルミ製や木製などを知ることができます。○の上下どちらかにアルファベットで表示され、どちらかに建具番号が表示されています。立面図や展開図なども合わせて確認を
注意したいのは、平面図の記号からは扉や窓の高さは読み取れないこと。使い勝手を検討する際には、立面図や展開図などもあわせて確認することが重要です。また、どのような扉や窓サッシが適しているかなども同時に検討を。断熱性や防犯性などを考慮して選ぶようにしましょう。建具や窓商品は、日々進化しています。開閉方法や使い勝手などもさまざまなので、馴染みのないスタイルやタイプは、あらかじめショールームなどで確認しておくこと。実際に操作するなどして、その特徴を理解するようにしましょう。空間の使い方に合わせて、適する場所に適するスタイルの建材を取り入れることが大切です。
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