最近の住まいづくりは、間取りや性能、価格はもちろんですが、どんな設備機器や建材を選ぶか、ということもとても重要になってきています。ここでは、個々のアイテムを選ぶ前に知っておきたい、設備機器や建材選びの基礎知識をまとめました。

住宅に用いられる設備や建材は相当な数になる

家づくりの際には、数多くの設備や建材のカタログにも触れることになる

家づくりの際には、数多くの設備や建材のカタログにも触れることになる

はじめての家づくりやリフォームの際には、設備機器や住宅建材と言っても、どのようなものがあるのか、思い浮かばないかもしれません。システムキッチンやシステムバスなどは、比較的身近な設備ですが、外壁材や給湯器システムなどは、あまり馴染みのないものでしょう。

一般的な住宅に用いられる設備や建材は、相当な数にのぼります。主に下記のようなアイテムが挙げられますが、それぞれ各メーカーから多くの商品が提案されているので、その数は膨大に。住まいを構成する設備や建材が数多くあり、ひとつひとつ選択していく必要がある、ということをまず認識することから始めましょう。

住まいに用いられる主な設備や建材

■住宅設備機器
・システムキッチン、加熱機器、シンク、水栓、浄水器、換気扇、食器洗浄乾燥機、収納
・システムバス、浴槽、シャワー水栓、浴室換気暖房乾燥機、サウナ
・洗面化粧台、洗面ボウル、タオル掛け、収納
・トイレ 便器、温水洗浄便座、手洗器、カウンター収納
・給湯システム(エコジョーズ、エコキュート、エコウィル、エネファーム)
・電気配線(コンセント、分電盤、情報配線システム、宅内LAN)、照明器具
・ドアホン、ホームセキュリティ、火災警報器
・物干し、洗濯機用水栓、防水パン
・換気システム、空調システム、冷暖房機器(エアコン、床暖房、暖炉)
・ホームエレベータ、蓄電池

■内部インテリア仕様・建材
・床材(フローリング、コルク、カーペット、タイル、畳)
・壁材、天井材(クロス、塗壁、タイル)
・室内扉、間仕切扉、収納扉
・階段、手すり、小屋裏(ロフト)階段
・収納、システム収納、床下収納
・カウンター、飾り棚、カーテン、スクリーン

■外部エクステリア仕様・建材
・屋根(瓦、スレート、ガルバリウム)、雨どい
・外壁材(サイディング、塗装、タイル)
・玄関扉、勝手口扉、窓、雨戸、シャッター、網戸
・ベランダ、バルコニー
・デッキ、サンルーム、オーニング
・太陽光発電システム
・門扉、門柱、フェンス、ポスト、エクステリア照明
・カーポート、ガレージ、カーゲート

施主が主導で決めるもの、施工会社が提案するものがある

家づくりを進める際、上記のようなアイテムの中には、依頼する施工会社(ハウスメーカー・工務店)や建築家などによっても異なりますが、標準仕様やオプションという形である程度絞り込まれている場合もありますし、専門性の高い部位などは、依頼先から推奨品を提案されるケースもあります。もちろん、施主が主導で決めるものも数多くあります。どのような選び方にしろ、最終的には施主が、ひとつひとつ決定し進めていくことになるので、詳細は分からなくても、概要を理解しておくことも必要でしょう。

設備は間取りと一緒に検討する

数多くのアイテムの中から、わが家に適した設備や建材を選ぶに大切なのは、単体で考えるのではなく、建物本体のプランニングと一緒に検討すること。間取りプランを進めるのと同時に、どんな機能を持つ機器や建材が必要か、どんなデザインを選べばいいのか、を考えていくことがポイントです。

設備や建材選び、というと、どうしても、機器単体の性能やデザインに気をとられ、それらが設置される空間との関係などを忘れてしまいがち。いくら性能の高い設備機器を取り入れたとしても、空間に必要な機能や役割に見合ったものでなければ意味がありませんし、いくら素敵なデザインでも空間とのコーディネートがされていなければ心地よくはないでしょう。

優先順位を明確にすることが重要

工事のスケジュールに合わせた効率的な選び方を

工事のスケジュールに合わせた効率的な選び方を

家づくり全体にも言えることですが、設備機器をスムーズに選ぶためには、優先順位を明確にしておくことが大切です。たとえば、必ず必要、できれば欲しい、不要なアイテムと分類したり、こだわるポイントごとに、デザイン重視、機能優先、価格優先などと分けて考えてもいいでしょう。

また、工事の進行に合わせた優先順位も把握しておきましょう。特に新築の場合であれば、数多くの設備や建材を選ぶ必要があります。本来、契約時に間取りも設備・建材もすべて決定していることが理想ですが、なかなか難しいのも現実でしょう。工事の工程ににあわせて選んでいくケースも多いので、担当者にスケジュールを確認した上で、選ぶ時間、パワーの配分をすること。優先順位を理解していないと、思わぬ追加・変更工事となってしまうこともあるので、しっかりと確認することが重要です。

設備・建材の傾向は、省エネ・エコ、お手入れラク

最近の設備や建材は日々進化し、魅力的な商品も数多く提案されています。傾向としては、省エネルギーやエコロジーなどに配慮した機器が充実していること。たとえば、エネルギーを生み出す太陽光発電システム、エネルギー効率のよい給湯システム、断熱性の高い窓サッシ、節水型のトイレなど、新築だけでなくリフォームでも取り入れることができる商品も多くでてきています。エコ関連の機器には補助制度などが用意されているものもあるので、わが家の場合に利用できる制度内容を事前に確認することもポイントでしょう。

また、キッチンやバスルーム、サニタリーなど、水まわりを中心にお手入れがしやすいアイテム、メンテナンスの楽な設備や建材も増えてきています。掃除が簡単なレンジや換気扇、水はけのよい浴室の床材など、各社さまざまな特徴を持たせた商品の提案がみられます。その他、防犯性を高めた商品や機能の開発も進んでおり、電池錠タイプの玄関扉や門扉、多機能のドアホンなども増えてきました。

このような新しい機能や性能がすべて必要とは限りませんが、それらの内容を理解した上で、わが家にとって適するアイテム、機能や性能を選んでいくことは大切でしょう。設備や建材選びでは、知らないこと、分からないことも多いもの。設計者やコーディネーターに質問することはもちろん、ショールームを積極的に利用して納得して選ぶことがとても重要です。


【関連記事】
失敗しない家づくり 設備・建材選びの10のポイント
満足のいく設備・建材選びのための情報収集のコツ
はじめての住宅設備ショールーム 上手な見方・使い方
カタログを徹底活用して後悔しない設備選びをする方法
施主支給のメリット・デメリット&進め方の注意点
住宅設備・建材のユニバーサルデザイン
高齢になっても一戸建ての維持が苦にならない設備建材
平面図の建具(扉・窓)記号とチェックポイント
電気設備図の照明記号とチェックポイント





匿名で優良会社にリフォーム相談!

ホームプロでリフォーム会社を探す

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。