エクステリア/庭・エクステリアの基礎知識・デザイン

一戸建てのエクステリアプラン(2ページ目)

門扉やフェンス、カーポート、そして庭づくりを含めたエクステリアプランは、住まいの印象を大きく左右する大切なもの。今回は、知っておきたいエクステリアプランの基本や先輩たちのデータをご紹介しましょう。

岩間 光佐子

執筆者:岩間 光佐子

住まいの設備ガイド

建物とエクステリアのトータルコーディネートを忘れずに

平均でも168.5万円というお金をかけるエクステリアプラン。けれど、キッチンやバスルームに比べて、こだわり度合い(指定度合い)が低くなっているというデータもあります。水まわりのショールームに比べて、エクステリア商品を比較検討できる場所が少ないということもあるかもしれません。けれど、住まいのイメージを決める重要なものですから、早めにプランニングをすることが大切です。

なぜなら、エクステリア(外構)プランは単独で考えるものではないからです。敷地全体、建物の外観、門扉やフェンス、カーポート、ガーデンデザインなど全てとコーディネートされてこそ、美しくまとまった住まいとなるのです。

たとえば、「外壁材と塀に同じ素材を用いてみる」「窓枠と門扉・フェンスの色味を統一してみる」「ベランダとウッドデッキのデザインを揃えてみる」といった考え方もあるでしょう。また、室外と室内とのつながりなどプラン的なコーディネートも重要ですから、「ウッドデッキをリビングの延長として配してみる」「キッチンからカーポートへすぐに出られるようにする」「リビングのソファから庭の花壇を眺められるようにする」など暮らし方に合わせてプランニングするのもいいでしょう。駐車スペースは、安全に駐車することができるか、道路との関連も忘れずに。外まわりも建物の間取りと同じように、デザインや動線をトータルに考えることが大切なのです。

建物本体と同時に、早めのプランニングを

エクステリアのプランニングは、早め早めに…
調査によると、家づくりの先輩たちが外構について検討し始めたのは、建物の「工事に入ってから」が24.0%、「家が完成した後」というのが16.5%、「図面が出来上がった後」が14.0%。つまり、家づくりの後半になってから考える人が約5割以上もいるのです。これでは、建物とエクステリアのトータルコーディネートが難しくなってしまいがち。他の設備機器もそうですが、エクステリアプランも、間取りプランの打ち合わせと同時に検討するようにしましょう。先輩たちの中には、「家を建てようと思った時」から外構プランについて考えている人もいます。そこまでは難しくても、せめて、「間取りプランを打ち合わせしている時期」には、エクステリアについて検討をはじめるようにしてください。

住宅展示場やモデルハウスでは、エクステリアはあまり提案されていませんから、外構プランはイメージしにくいかもしれません。そんな時は、お気に入りの住宅街を散歩してみることをオススメします。家族みんなで歩いてみて、好みの家を探しあうというのもひとつの方法だと思います。どこが気に入ったのか、アプローチなのか、植栽なのか、庭づくりなのか、具体的なお気に入りを言葉にしてみると、自分たちのこだわりのポイントがみえてくると思いますよ。

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