オーニングとは、「日よけ」「雨よけ」「ひさし」のこと
ウッドデッキがより居心地のよいスペースに。狭いスペースにも取付けやすい住宅用のスタンダートタイプ。 [サンブレロ Type02 防汚テント:303] YKK AP
メーカーからも、さまざまなサイズやデザインの商品が揃い、プランや好みに合わせて取り入れることが可能。実用面だけでなく、エクステリアや外観デザインのポイントにもなるアイテムでしょう。
オーニングを設置するメリット
通常のオーニングにプラスして、メッシュのスクリーンを前枠に内蔵したタイプ。日よけだけでなく視線よけにも。 [エクシオール 彩風 CR型] LIXIL
また、直射日光が部屋の中に入らないため、室内の温度上昇を抑え、エアコン効率が高まり、省エネにつながるのもメリット。紫外線から室内や家具を守ってくれるという利点もありますし、周辺環境によってはプライバシーの確保にも役立ちます。
オーニング商品の種類と特徴
軒下やシャッターの上など、取付けスペースが狭い場合にも設置しやすい薄型ボックスの省スペースタイプ。 [EXSIOR 彩風 C型] LIXIL
オーニングは、巻き取りパイプに布(キャンバス地・テント地)を取り付け、季節や時間ごとの日差しに合わせて出し入れし、直射日光を調整するもの。窓(開口部)上部の壁面に取り付けるのが一般的でしょう。形状としては、アームが伸縮して布を水平方向に張り出すタイプだけでなく、垂直方向に開閉可能なスクリーンを組み合わせることができるタイプなどもみられます。
■小さめの窓に設置できるタイプも
オーニングというと、馴染のあるのは、掃き出し窓に設置するタイプですが、高窓や小窓などにも設置できる小型のタイプの商品も揃っています。2階の腰高窓や細長い窓など、日差しの向きに合わせて取り入れることができるでしょう。
高窓やFIX窓 (開閉することができないはめ殺しの窓)にも取付け可能なコンパクトなスタイル。西日が差し込む窓に適する。[EXSIOR 彩風 ウインドウタイプ] LIXIL
商品としては、外壁に直接取り付けるタイプだけでなく、下地の問題などから壁面に設置できない場合に適する、独立型のタイプなども。アルミなどのフレームを設置しオーニングを組み合わせるものです。また、DIYショップやネットショップなどでも手に入れることができる簡易設置型のタイプもみられます。
■手動タイプと電動タイプ
操作方法では、付属しているハンドルなどを使用し手動で動かすタイプはもちろん、スイッチやリモコンで作動する電動タイプ、手動電動併用タイプなどもあります。また、センサーによって、太陽光に反応して自動的に開閉したり、強風時や振動が強い場合に自動で収納するタイプなどもあるので、設置する場所や使い方などによって取り入れるといいでしょう。
リモコンで操作できるタイプを選べば、使い勝手もアップする。[ サンブレロ Type02 リモコン式 S1]
YKK AP
キャンバス地の色柄は、オーソドックスなホワイト、ベージュを中心に、シックなブラウン、モスグリーンなどが揃っており、欧米の住宅にみられるようなストライプ柄、フリルのついたやさしいデザインの商品も。また、耐水性や紫外線をカットする性能を持つタイプ、防炎や防汚、遮熱機能を高めたものなどがあります。
プランニングの際の注意点
■下地補強が必要な場合も商品によって異なりますが、基本的にはどのような工法の建物でも設置は可能です。建物の状態によっては下地の補強が必要なケースもあるので、事前に確認するようにしましょう。
■マンションでは管理規約を確認して
マンションでは、バルコニーは共用スペースですので、簡易型であっても管理組合などの承認が必要な場合もあります。管理規約などの確認をした上で検討することが大切です。
■電動タイプの場合は電源が必要
電動タイプは、屋外コンセントがあれば設置可能ですが、取り付ける周辺に電源がない場合は、増設が必要ですので、事前に工事担当者に相談するようにしましょう。
暮らしに合わせて設置を。取扱説明書はしっかり確認する
エクステリア建材とコーディネートして、より快適な空間が実現。西日対策や目隠し対策に適したコンパクトタイプ [サンブレロ Type01 防汚テント:308] YKK AP
日よけということであれば、オーニングと同様に生地を使用するなどした、外付のシェード(スクリーン)商品もあります。使い方やデザイン性が異なりますが、いずれも、簾(すだれ)やよしずのような効果を得ることができるものです。また、テラスやベランダの雨よけという点では、テラス屋根などの建材も揃っています。選ぶ際には、窓まわりの条件だけでなく、外観デザインや設置場所の環境、暮らし方などを合わせて検討するようにしましょう。
選ぶ際には、可能であれば、エクステリアのショールームなどで、実際の商品を確認し、操作してみることをおすすめします。取り付け後は取扱説明書を確認して適する点検やメンテナンスを。強風や台風時、降雪時などは、巻き上げておく方がいいでしょう。
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