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間取りで変わる子ども部屋の快適性能(2ページ目)

お部屋の模様替えシーズン到来です。特に子ども部屋は成長に合わせて必要な家具が変わり、模様替えする機会が多い部屋ですね。今回は子ども部屋の快適性を上げる間取りや家具配置のポイントを検証します。

井上 恵子

執筆者:井上 恵子

住まいの性能・安全ガイド

子ども部屋の家具配置例

具体的な間取りと家具を想定して、子ども部屋の家具配置を考えてみましょう。【図1】は窓が2カ所ついた一般的な6畳の洋室です。エアコンが壁の上方に1カ所ついています。この部屋に勉強机を2つ、腰までの高さの本棚2つ、ソファーを1つ入れて、小学生の兄弟が使う勉強部屋をレイアウトしてみましょう。無事にこの家具が全て納まるでしょうか?

【図1】
【図1】一般的な6畳の洋室ですが、ここにある家具を全部上手にレイアウトできるでしょうか。


実際にレイアウト図をつくってみると、この部屋は窓が2カ所あり、間口の広いクローゼットがあるため、意外と家具のレイアウトが難しいことが分かります。レイアウトの例を【図2】に示します。しかし、この【図2】のレイアウトでは問題点が1つあります。

【図2】
【図2】すべての家具をレイアウトしてみました。1カ所問題点がありますがどこでしょうか。


春休みに模様替えしたこの部屋で、小学生の兄弟は勉強したり、読書をしたり、思い思いの時間を過ごすことができました。ところが、エアコンを使用する夏になると、エアコンから出る冷気が直接机に座った弟にかかり、長い時間座っていることができないことが判明しました。これが【図2】のレイアウトの問題点です。結局再び模様替えをせざるをえなくなってしまいました。

【図3】
【図3】机をエアコンから離してレイアウトし直しました。


そこでさらに模様替えを行って【図3】のようなレイアウトに落ち着きました。これでもソファーに座る人に直接風が当たりますが、常に座っているわけではないため「よし」としました。今回の間取りには、このソファーを入れるには少々無理があることがこうしてようやくわかりました。

このように、家具配置は窓やエアコンの位置からからおのずと決まってくる部分が多く、配置にそれほどバリエーションがないということがわかります。入れられる家具に限りがあることもわかりました。

それでは次のページで子ども部屋を決める時のポイントを復習してみましょう。
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