これから家づくりを考えている人へのメッセージ |
日本の個人住宅の平均寿命は26年と言われています。仮に40歳で家を建てたとすると、老後にはもう住めないということになります。今の経済状況を考えれば、一生のうちに2回も家を建てることなど一般的には無理です。そうしますともっと長持ちする家づくりが必要になります。また、今中古住宅を売ろうとすると、その価格はほとんどが土地値にしかなりません。もっと魅力的な中古住宅が市場に出回ると、住宅も買いやすくなるだけではなく、街にも落ち着き感が出てくることになるでしょう。 広告や宣伝においてすら、駅から○分、築○年といった画一的な用語でのみでしか評価をしていないこと自体が、おかしなことであると考えます。 これからは、もっと「景観」としての視点が重視されるべきであるし、個人住宅は確かに個人の資産ではありますが、街の公共性を考慮した住まいづくりをぜひ心掛けて欲しいと思います。 六本木ヒルズは、ただ単に商業集積のための街づくりではなく、これからの「土地政策」、「街づくり」、「住むということ」などあらゆることにひとつの方向を示す再開発事業ではなかろうかと思います。 もう少し時間をおき落ち着いてきた頃を見計らって、この街を実際に歩き様々なことを実感されてみてはいかがでしょうか。今はあまりに人が多く、繁華街になっています。もう少し生活観が見られる頃に行かれることをお勧めします。 |