狭小住宅/狭小住宅のすすめ

敷地26坪に2世帯を計画する!狭小住宅ならではの工夫(2ページ目)

大きな紙に何でも好きに描いていいと言われたとします。意外と空白を埋めるのは大変でしょう。そして小さい紙には本当に書きたいものをどうにか書き込もうと頑張ります。狭小住宅に挑んだガイドの工夫をご紹介!

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド

狭小住宅の味方<地下室>

まずはじめにプランとして提案したのが地下室をつくること。
地下室は床が地盤面下にあり、床面から地盤面までの高さ(h)がその階の天井の高さ(H)の1/3以上であれば地下室と認められます。また、“延床面積の1/3までは容積率に算入しない”という緩和措置が受け入れられ、これにより最大26坪の延床面積が39坪まで確保することができました。


外界の気象が地中温度に大きく影響するのは、地表から約30cmのところまでで、地中約10mの深さでは年間を通じて約18℃で一定しているといわれています。熱損失の少ない地下室は、夏は涼しく冬は暖かい快適な空間をつくりだすことができます。
また湿気対策として、適切な施工や換気計画をし自然光や風をを取り入れるためドライエリアを設けました。

狭小住宅ならではの工夫<ルーフガーデン>

次に家族の囲いの空間として、ルーフガーデンを提案します。


“植物を育てることが好き”だと聞いていたので、それをヒントに家の構造をRC(鉄筋コンクリート)造、屋根を陸(ろく)屋根とし、屋上をルーフガーデンにしました。また屋根スラブの一部を立ち上げて、屋上ではテーブルとして使うことができるようにしました。またその側面にはガラスブロックを設け、階下の2階に優しい光が入るようにしました。
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